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春とエゴイスト  作者: 穴井 人間
13/13

夏とロマンチスト


春、桜と供に砕けちって


タンポポのわた毛と供に飛び散って


一介のロマンチストは


歩き損ねて夏へと転げ落ちた



焼け焦げた太陽が


四散六方に飛び散って


燃え粕の様な春の残骸は


僕らと供に海へと向かった



 口を閉ざして目を瞑って


  祈った空は鮮やかに青


射し込んだ希望に似た温もりは


   これは何と言うのですか?


  そうこれが夏なのです


これが夏なのですね



 やあ鮮やかだやあ灼熱だ


   アスファルトの上で転がって


     僕らは


僕らは空に祈った


僕らは空に誓った



  何を誓ったのか忘れちまった


   何を祈ったか忘れちまった


春にサヨナラを言い忘れていた



これが夏なのですね


そうこれが夏なのです



  春にサヨナラ言い忘れていた


夏はゲラゲラと大笑いを


 体を突き抜ける光を浴びて


    鮮やかな彩りの中を


海や雲に溶かしてしまって



これが夏なのです


これが夏なのですね




御拝読ありがとうございました。

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