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春とエゴイスト
詩はずっと描き続けているのですが。人前に晒すのはなかなか恥ずかしく。
愛すれば愛するほどに
愛、遠退いて
貴方のためにだなぞと嘯いた
すんすんと花の気吸い込み
冬、遠退いて
春のためにだなぞと嘯いた
俺は笑顔が好きなのだ
笑え 笑え 笑え 笑え
陽気を吸い込み絆されて
笑え 笑え 笑え 笑え
なあなあと風は吠え抜けて
虫達は甘い香りに寄せられて
やあやあ等と羽を擦り合わせ
捲り上げた花弁の中で
俺は人の幸せを願うのだ
祈れ 祈れ 祈れ 祈れ
焼け焦げた真金の前で
祈れ 祈れ 祈れ 祈れ
だらだらと囀ずる鳥に怒鳴り
俺の心が届かないだろ
舞い散り彩る花道に踊り
美し唄えや鶯よ
俺の周りに春が在る
ご清聴のほど誠にありがとうございました。