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在りし日の故郷~【池畔の黎明】から~

脚が向いたのは気まぐれか


沈む日に抗うように神威かむいの止り木が映える―――




泡沫うたかたけぶる喧騒の日々


営みは水底に沈み、かつての面影は信仰の残照が語らう


映る碧の息吹は風に揺蕩たゆたい、水面みなもがさざめく


あぁ村よ、棚田よ、我が故郷よ




私はそこにいた


目を瞑れば灯が見える


耳をすませば雅樂うたが聞こえる


想起すれば皆が帰る――――




時は流れど空気は変わらぬ


美しき我が郷里きょうり


君は水底にいてさえなお美しい


さらば


そして


ただいま


いしずえは永遠なれ――――


挿絵(By みてみん)



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― 新着の感想 ―
[良い点] すごく良い詩でした。 ダム湖の底に沈んだ郷里の村を詠っていながら、 もっと壮大な、悠久なものを感じさせるところがLA軍さんらしいです。
2017/12/27 02:54 退会済み
管理
[良い点] 引き算の美学ですね、短い言葉なのに情景が浮かんで来て素直にすごいと思いました。 [一言] 日頃、自発的に詩を読んだりしなかったのでアドバイスとかが出来なくて申し訳ないですけど、小説の風…
[一言] 絵の雰囲気とマッチしていて、素晴らしいと思いました!
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