Гоэтудоушюу:呉越同舟
【沖縄県 うるま市】
この日も、アレクとカチューシャは歩いていた、
糸満市を越え宜野湾市を越え、沖縄市を越え、
歩いて歩いて、とうとう、うるま市へ、順調に、かつ少しだけ楽しみつつ
北上していった、
「あ、アレク~、見てくださいよ、あそこ!なんか水牛車に乗れるらしいですよ!」
「おお、水牛車…タチャンカ戦車みたいだな!!」
「乗ってみませんか?」
「…面白そうだな、願わくばそれに乗って東京へ行けたらなおいい!」
(※ビオスの丘内一周のみの乗車です、園外には出れません。)
ーーーーーー
【同日同時】
「よっしゃー、今日から1週間の連休だぜ~Hooo~!!」
「おいおいマイケル、あまり騒ぐんじゃねぇ」
「かたいこと言うなよジョン~、久しぶりの連休だぜ~?yeah!」
「まぁそうだな、」
「よーしジョン、今日はどこへ、つれていってくれるんだい?」
「ビオスの丘にでも行ってみるか!」
「ビオスの丘Yeah!!、あそこにあるデッケェブランコ漕ぎに行くか!!」
「まずは水牛だろ、普段から訓練で体動かしてんだから休日くらいゆっくりしようぜ」
「ああ、確かにそうだな、まずは水牛だ、ヒャーッハーゥ!!」
ーーーーーーー
【ビオスの丘】
「さあ、乗りましょう!アレク、お先にどうぞ!」
「おお、ありがと、いょっこいしょ!」
「足下お気をつけくださーい、それでは出発いたしまーす、改めましてみなさーん、ハイサ~イ、本日水牛車の案内でさせていただきます、島袋と申します~、えー本日は外国人のお客様が多いですね、」
「「え?」」
「お、おい、マイケル、向かえに座ってるネーチャン、見てみろよ!」
「おお、あの白衣、イケてるね~嬢ちゃん!」
「そっちじゃねぇ、いや、そっちでもいいけど、そのとなりのアロハシャツ着てる娘、この前のソ連軍ガールじゃね?」
「あ~、ジェフでぬ~やるバーガー食ってた可愛い子ちゃん!?」
ーー
「あ、あの、アレク?、なんか向かえのお兄さん達、こっち見てなんか言ってますよ?、」
「なにっ…あ、ありゃアメリカの軍服じゃねぇか、」
「ええ!?、どうします、完全に呉越同舟ですよ、」
「いや、でも英語わかんないし…」
ーー
「ジョン、あの二人、どうやらこっちに気づいたようでっせ、」
「おう…どうする?…俺完全に目ぇあってるぞ、あのネェチャンと…」
「ナンパしてみたら?」
「バカヤロゥ、敵国だぞ、崩壊してた気もするが…ってかロシア語わからねぇし」
「ん~、敵か~、じゃあ睨んどけば?」
「おう、そうだな、ナメられるといけねぇ、」
〔ギラン!〕
ーー
「おっ?真ん中のハゲたでっかい兄ちゃんが、なんかスッゲェ睨んできてるぞ…」
「ソ連軍ってばれたんじゃぁ…、睨み返せ、睨み返すんだアレクっ!」
「おう。」
〔キッ!〕
ーー
和やかに、本来であれば案内の島袋が三線を弾きながら島唄を歌うはずが、まるでハクトウワシとツキノワグマの睨み合いが…まさに冷戦状態!!
島袋、異例の事態に困惑、動揺、畏怖…
「あ、あのぉ…お客さん…?」
困った島袋、良くも悪くも、車内には
アレク、カチューシャ、ジョン、マイケル、ニコラス意外に客はいない…
困り果てた島袋…
そこに1隻の助け船が!!
「…Извините девушка(すまない、お嬢さんがた)」(←ニコラス)
「「(に、ニコラスが、喋ったぁぁぁぁぁぁ!?)」」(←ジョン、マイケル)
「にっ、Ничего(だ、大丈夫です)…?」(←カチューシャ)
「…あ…えっと…?」(←アレク)
「ニコラス、おまえ、ロシア語喋れんのか!?」(←ジョン)
「ああ、少しだけな。」(←ニコラス)
「…何がおきているんだ…」(←島袋。)
ーーーーーー
【下車。】
「なるほど、つまりネェチャン達はタイムトラベルしてきたのか!」
「おいおい、最高にcoolじゃねぇか!」
「お兄さん達はアメリカ軍人なのになぜ日本で働いているんだい?」
「まあ、いろいろあったのさ」
「ふ~ん」
「ところで、ネェチャン達はこの後どこ行くんだい?」
「北へ!」
「ひたすら北を目指して歩くのさ!」
「Wow、パワフル!さすがは俺たちと同じ"軍人"、国は違えど軍人魂は同じってことだな!」
「ああ!」
「…私、軍人じゃなくて科学者なんですけど…」
「気に入ったぜネェチャン、俺たちもちょうど1週間休みだ、乗せてってやるよ!」
「へ?」
「車に、アメリカの軍用車両だが、歩くよりいいだろ!」
「いいのか!?敵国の兵だぞ?」
「昨日の敵は今日の友だ50年くらい前の敵なら大親友だな!ガハハハハハハハ」
「ハハハハハハハ」
「やれやれ…軍人という生き物はどこ国もこんななんでしょうかねぇ…」
「さ、乗った乗った!、白衣の小柄な嬢ちゃんは俺の膝の上にでも座るかい?HAHAHAHA」
「おいおい、マイケル、いくらタイプだったからってそんなキモイこと言うんじゃねぇよ、見ろ、白衣ちゃんが怖がってるだろ!」
「…キモイです、死んでください。」
「アメリカンジョークだYO!!」
「カチューシャ、私の膝の上に座るか?」
「すまねぇなネェチャン達、一応軍用車なんだが、4人乗りでな…」
「いや、乗せてもらえるだけでありがたい!」
「あ、そうそう、そういや白衣じゃない方のネェチャン、軍服はどうした?」
「あー、売った。」
「えぇ!?、いいのかよそんなことして…」
「ああ、アメリカではどうか知らんがソビエトでは軍服は支給されるんだ、売っても…まあ、問題はない。」
「そうか、ま、アロハシャツも似合ってるぜネェチャン!、さ、飛ばすぜ~!!」
脳筋3名、科学者1名、通訳1名の北を目指すドライブが始まった。




