революция:革命
今話もよろしくお願いします!
【東京 アパート】
「と、とりあえず、ご飯食べよっか、お腹すいてるよね」
「スパシーバ…」
「あ、ごめん、蕎麦しかないわ…蕎麦…食べなれてないよね…その…ソ連では…」
「いや、蕎麦はよく食べるぞ?、ソ連の国民的食べ物、と言っても過言ではない、」
「えぇ、そうなの!?、あんまりイメージ無いけどなぁ…」
ーーーーー
「はい、お待ちどうさま!」
「むむっ!?、これが…蕎麦…!?」
「うん、ざる蕎麦…」
「わ、私のよく知っている形状と…違うな、ずいぶん…」
「そうなの?、ソビエトではどんな感じだったの?」
「…もっとこう…なんと言うか…お粥にして食べたり…」
「お粥!?、蕎麦の!?」
「ああ、お粥…」
「ま、まあ、これ、ジャパニーズソバ、食べてみてよ、箸…一応フォークも持ってくるね、」
「いや、箸を使おう、郷に行けば郷に従え、だな、」
「難しい言葉知っているのね…」
「「いただきまーす!!」」
〔パクぅ、はむっ、はむっ〕
外国人は慣れない手付きでソバを食べた、
「ん!」
…このソバ、美味しい!!、しょっぱい!!、ソバだからもっと薄味で、甘いのかと思っていたが…この"つゆ"とやらが…なんとも深みのある味だ…
しょっぱいのだが、塩や海水とは…違う、魚の味を感じる…
「美味いな、スターリン!!」
「須田凛ね。」
〔ズズズズズズっ〕
「!?」
すすっていやがる!?、ソバを…なんだなんだ!?、バカにしているのか!?
「あ、そっか、すすって食べないのか、そうだよね…、すすってみ!」
わ、私にすすれと!?、何がしたいんだコイツは…いや、郷に行けば郷に従おう!!
〔ズズッズズズズッゴフォッ…ズズズズズ…〕
「んんんんんんんんんんんんフクースナァァ!!」
なんだなんだ、何がおきているのだ、蕎麦の香りが口いっぱいに広がり、鼻を抜けていく、まるでソバ畑が目の前にあるようだ!!
海と陸の香り!!港町だ…食事でこんなにも素晴らしい体験が出来るとは!
革命だ、食事の…
「リヴァリューツィアァァァァァゥゥゥゥ!!(革命。)」
「うわぁ、」
「同志スターリン、ありがとう!!」
「スターリンちゃうわ!、須田凛!!」
「スターリン?」
「す・だ・り・ん!!」
「スダリン!」
「イエス、スダリン。」
「おーう…」
「…」
「「ズズズズズズズっ」」
外国人は思った…「今度から何でも、すすってみよう」っと…
ーーーーーー
「「ごちそうさまでした!」」
「とても有意義な食事だった、ありがとう、スダリン、では、」
「おい、こら、まてまて、どこへ行くソ連人!」
「どこって…ソ連へ?」
「ソ連は無いぞ、」
「へ?」
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