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今話もよろしくお願いします!
【夜 東京都内 須田のアパート】
普段は仕事が終わると居酒屋へ行き、そこでその日のご褒美を堪能するのが須田凛の日課だが、今日は一目散に家へ向かった、今朝、いや、昨日の夜から知らない外国人(悪い人ではなさそう)が家にいるのだ…
ハァ、大丈夫だろうか…そもそもあの外国人は日本に住んでいる人なのか、観光客なのか、1人なのか連れがいるのか、こういう時ってどうすれば良いのか…大使館?とかにいくのかな、それとも交番に…?
ってか、そもそもまだ家にいるのかな…いや、いるよなぁ、そりゃ、今朝「ここで待ってて」って言っちゃったもんなぁ、礼ってなにすれば良いんだろ…
〔ガチャッ〕
「オオ、帰ったか、お帰り!」
やっぱりいた…
「あれ?今朝より少し日本語が上手くなってない?」
「そうか?実は今日暇だったので少し思い出してみたんだ。」
「思い出すって…?」
「私は大学生の頃日本語を少し学んだんだ、普段使わないから忘れかけていたが…」
「へ~、そういえばあなたはどこから来たの?なに人?お名前は?1人なの?観光?」
「質問が多いな…まず、私の名前はソフィア・ウラジーミロヴィチ・レーニナ、偉大なるソビエトの軍人(中佐)だ、機密事項だから詳しくは言えないが悪の科学者(笑)に瞬間移動させられた。」
「いやいや、真面目に…ロシア出身?」
「ロシア?帝国か?そんなのとうの昔に滅んだぞ?今は偉大で永遠なるソビエトの時代!」
「…そのあと、ソ連も崩壊したよね…とうの昔に…」
「…Что?(なんやて?)」
「…」
「貴様、やはり敵だったか!」
「ま、待って待って、えっと~、地図帳地図帳~、あった!ほら、これ!!」
「む?…ロシアレンポウ?いつの時代の地図だ、これは!」
「わりと最近よ?私が高校生の頃のだから…ほら、2010年版!」
「2010年?皇歴か?」
「あなた、皇歴なんてよく知ってるわね…西暦よ。」
「今は何年だ?」
「20××年。」
「ノーーーーン!!(?)」
【数時間後 須田のアパート、ソファーにて、ソフィア起床。】
「はっ!!…」
「あ、起きた!」
「こ、ここは?」
「大丈夫、私の家よ。」
「そうか、すまない、世話になったな、」
「いいのよ、朝ごはん美味しかったし、」
「全く…ひどい夢を見た、」
「どんな夢?」
「エカテリーナというマッドサイエンティストが軍用に開発していた我が軍の秘密兵器瞬間移動装置でどういうわけかソビエトの滅んだ未来へとばされたんだ…」
「それは怖かったわね…」
「ああ、怖かった…我がソビエトが…不滅のソビエトが…」
「もう大丈夫よ、あなたは無事、20××年に帰ってきたわ。」
「…、!?、20××年!?」
「そうよ」
「あ、あなたは?」
「私は須田凛」
「!?、ど、同志スターリン!?」
「…へ?」
バックトゥーザフィューチャーって面白いですよね…