ошибаться:勘違い
今話もよろしくお願いします!
【夜9時過ぎ 東京都 港区 某居酒屋】
都内の出版社に記者として働く須田凛は、今日も1日仕事を終え、
1人、居酒屋で悪酔いしていた。
「うぅぅうぅ、上司めぇぇ、くっそぉ~締め切り延ばせぇぇぁぁぁ」
何が「社会のグローバル化に乗っかって外国人にもわかりやすい観光雑誌を作る」だぁ~
私にそんなの任されても、私外国人とまともに話したこと無いから外国人がどんな記事を読むのか知らねぇよぁぁぁ、
どこかから外国人が降ってこないかなぁぁぁ
会計を済ませた須田凛は、都内にあるアパートへの帰路についた、
「ううぅぅっ、頭が痛いぃぃ、頭痛がぁ頭痛がぁぁぁぁ、」
そこへ、外国人が何もないところから現れた。
「わぁ~、外国人さんだぁ~、ハロォ~」
「!?Кто ты!это запрещено вторгаться!」
「んん~、ソーリィー、アイ、キャント、スピィク、英語ぉ~」
「!?、Что ты говоришь」
「んー、ニーハオぉ(?)」
「…ты в порядке?」
「パリャートケぇ~」
…なんだこいつは、なぜここにいる、ここは民間人は立ち入り禁止の極秘研究施設だぞ?
それになんだこの格好は、だいぶ酔っているのか、何を言っているのかわからない、色々聞きたいことはあるが、とりあえずこの人を家に帰すのが最優先だな、…しかしこの女、どこかで会ったことが…んー?……って、
どこだここは、建物が高い、そして多い!モスクワ?いや、違う、
どこだここは…ん?遠くに赤い塔があるあれは、トロイツカヤ塔?
いや、違うフランスのエッフェル塔か!!
フランスはいつからこんな大都市になったのだ!?
…は!ここはフランス、ということはこの者が話しているのはフランス語!!
「ぼ、ボンジュール?」
…ほぇ?
ボンジュール?
ボンジュールってことは…あーこの外国人さんはフランス人ね!
ハローが通じないわけだわ!
でもフランス語はあまりわかんないな~
とりあえず知ってるフランス語を言ってみよう!
「ボンジュール!!」
は!!通じた!!
やはりこの者はフランス人だ!!
フランス語…わからん、大学では外国語を習ってはいたが、興味で日本語を少ししか習わなかったしなぁ…
とりあえず知っているフランス語で敵ではないと伝え、願わくばおとなしくソビエトへ帰らせていただこう。
「ぼ、ボンジュール! メルシメルシー!コマンタレブーッ!!」
「オー、クロワッサーン、ガイセンモーン、ナポレオーンッ!」
!!通じた!
案外通じるぞ、もしや私は天才なんじゃないだろうか、
…しかし、なんと言ってるかわからんなぁ、
ナポレオーンと言っていたが…
ん、まてよ、ナポレオンは軍人だ…
はっ!!
私を敵だと認識してしまったのか!?
敵ではないと伝えなければ!!
「フラーンス、オフラーンス、シャンパーン、ルネッサ~ンス!!」
「オ~ウ、ルネッサ~ンス、アイノウ、アイノウ、エッフェル塔ぅ~」
エッフェル!?
あの遠くに見える赤い塔はやはりエッフェル塔だったか!!
「ダー!!エッフェル、エッフェル!!」
おやぁ~?
外人さん喜んでる~
やっぱりフランス人か~、
あ!そうだ、お友だちになってもらおう!!
「ミーアンドユー、オトモダチィー、」
へ!?
いまなんとなくなに言ってるかわかったぞ?
オトモダチ?なんか聞いたことあるぞ?
「Что!!?」
!?な、何?なんか外人さんが食いついた、
よ、よぉ~し、
「オ・ト・モ・ダ・チ、オトモダチィー(クリステル風)」
やはり、この者はオトモダチと言っている、たしか、お友達は…Друг (友達)!
味方であると通じたか!!
次話もよろしくお願いします!