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FLAME  作者: 越
第一の依頼
5/15

千人殺し 5

路上の黒いワゴン車に乗り込んだ途端に、警察署が轟音と共に火を吹いた。


「また、物騒っすねー」


「通り魔引き受ける方が物騒でしょ」


「俺今回でどんくらい稼いだんすか」


腹、減ったなあ、と思いながら聞いてみる。


「34人だから3400万?じゃないの」


「ゼロいくつ並ぶんすかねえ」


「その前に請求書」私とユキちゃんの分、と付け足す。


「そんなに高いんすか」

井上も、真紀の仕事が高いというのは聞いたことがある。今回はユキちゃんの爆弾がメインなんじゃないのか?と思いつつ、紙を受け取った。


「うげっ」


30000000……最早数えたくもないが、確かに3000万と書かれてあった。


「二人でどんだけ持ってくんすか!!」


「仕方ないから。今回は数も多かったし、爆弾のねーーこれでも安い方でしょ?私が殺し、してないんだから」


「酷いっすよー……俺の30人分……どこ行った……」


「もし捕まったら警察署ぶっ壊してでも外に出してって言ったの、誰」


「へーい……」


仲間なら情けをかける。

仲間ではないから、情けはかけない。


井上がいるのは、そんな場所だ。

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