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改造アイテム

よろしくお願いします。


・リーダーはマルカ

・仮のパーティ名は狂戦士

・目先の目標は魔界のダンジョンコアの破壊

・レベル上げ、全員を超級クラスアップ

・冥界への到達方法

・魔王の情報

・聖剣から魂の解放方法


とりあえずこんなとこだ。


細かな事を言えばもっと沢山あるが、とりあえずは魔界のダンジョンコアを破壊するところからだな。


約7年間放置されてたんだ。


どの程度階層が増えてるか...


ん?


「マルカ、なんで時の結界は破壊されたんだ?侵入時に壊れてたらデュランはここでの年数は通常だったろうし。」


「それの答えは簡単ですよぉ。推測ですが、聖気でしょうねぇ。侵入時は聖気を使えず自動修復した、帰還時は聖気を使用して完全に破壊したって事ですねぇ。デュラン君の話しだと聖気は魔術への抵抗力が高かったとの事ですからぁ。」


ふむ。


なら今後結界破壊などをしたければ聖気を使う事にしよう。








現状の最優先事項は魔界のダンジョンがどの程度広がっているかの確認


そしてコアの破壊だ。


マルカの予想では成長してても地下60階層まではいってないのでは?とのこと。


ただ、ここまで成長したダンジョンの例は聞かないのであくまで予想、らしい。


それと現状までのドロップアイテムの活用と改造だ。


どうやらマルカは王都の錬金術師やら科学者やらと共同していくつかの改造品を成功させたらしい。


例えば以前手にしたサイクロプスの石剣


あれを改造してミスリルの剣にしたらしい。


自由自在に大きさを変更できるミスリルの剣


強いな。


42層で落ちてた再生するミスリルの盾を応用したとのこと。


盾も欲しかったけど...


そんなわけで現在はドロップアイテムの確認と改造案を会議していた。








「デュラン君の遺産とも呼ぶべきドロップアイテムは全てそれぞれのボスフロアに残ってましたぁ。既に沢山の改造をした関係で残ってるのは少ないんですけどねぇ。」


そう言って取り出したドロップアイテムは全部で5個、マジで少ないやん...


・癒しの指輪...初級治癒魔術を使用できる。1度使用すると再発動まで24時間かかる。ドロップ地下13階層


・氷の槍...材質は鋼、初級の水魔術が使用できる。1度使用すると再発動まで24時間かかる。ドロップ地下18階層


・氷の籠手...中級の水魔術が使用できる。1度使用すると再発動まで24時間かかる。ドロップ地下36階層


・氷飛竜の腕輪...固有スキル[アイスブレス]が使用できる。1度使用すると再発動まで24時間かかる。ドロップ地下43階層


・氷龍の弓...三種の上級水魔術が使用できる。1度使用すると再発動まで24時間かかる。

また全ての魔術を使用していない状態限定で固有スキル[コキュートスブレス]が使用可能。

ドロップ地下50階層


ここまでが手付かずのアイテム


改造されたアイテム


・サイクロプスのミスリル剣...サイズの変更が任意で可能な剣。材質はミスリル。


・ミスリルナックル...破壊しても魔石が無事なら再生する。ナックルと名称付けられてるが形を自在に変形でき、盾や槍などにもなる。最大5m四方までなら変形可能。


・流星弓...1本の矢が10本に増える。同時に10本まで放つ事のできる魔弓。


・闘気の衣...魔力を込めると闘気に変換する。魔術に対する抵抗力は元々高い。


改造品はもっと少なかった...


「相当数のアイテムが改造に失敗しましてぇ、とはいえそのままですとぉ深層では役にたちそうもなくてですねぇ。あっ!王都では現在も3つの改造を行ってますからぁ厳密に言えばこれで全部ではないですよぉ?」


「因みに流星弓はワタクシが使用してますわ。とても便利で重宝してますの。」


「まぁ使えてるならいんじゃね?」


「ミスリル系が多いのはゴー君の功績ですよぉ。ゴー君がクラスアップしたのでぇそれを素材にしてる物が多いんですぅ。」


ゴーを見ると胸を張っていた。


全然気付かなかった。


よく見れば色も光沢もまるで変わっていたのだが。


「ゴーの時みたく召喚系があれば人数の枠を越えてもっと戦闘が楽になるんだけどな。」


「それはぁ...」


「あるにはありましたが、改造でゴミになりましたわ。」


「シンディさん!もうちょっとオブラートに包んで下さいぃ。私もショックだったんですぅ。」


「あれはそのままでも良い品でしたわ。欲を出し過ぎれば身を滅ぼす。当たり前の事ですわ。改造はそのままでは使えない品を、と何度も伝えましたのに。」


珍しくマルカが悪そうだ。


「因みにそれはなにを召喚できたんだ?」


「アイスハウンドですわ。白くてモフモフな体毛。凛々しくて美しい青い瞳。そして強靭な足はワタクシ達の移動手段にピッタリでしたの。それを...。はぁ、言っても仕方ありませんわね。」


「ならもっかいいけばいいじゃん。確か22階層とかだったろ?このダンジョンで効果あるかわかんないけどラッキーペンダント使用して...ってなんで付けてないの?」


「ワタクシも学びましたの。流石に深層クラスでレアボスなんて出たら絶体絶命ですわ。普段は付けずに鞄に入れてますの。」


「なーる。でもまあ22階層ならでても問題なさそうじゃね?今なら超級クラスきてもなんとかなるだろ。」


「そう...ですわね。もっと強力なアイテムがドロップする可能性もありますものね。」


そうして久々にラッキーペンダントに頼る事になった。


良いアイテムがドロップしますように...






22階層に転移するとそこはボスフロア前だった。


これは以前の赤鬼の時と同じ...


1発でレアボスなんて!


運が良いのか悪いのか、それでも目的は果たせそうだ。


「注意点は大きく分けて3つありますぅ。まずはレアボスなので強力なボスになっている点、そしてその能力がわからないので戦闘しながら模索する必要がある事。最後はドロップしたアイテムを迂闊に使用しないで下さいねぇ?」


「2つはわかるけど3つ目はなんでだ?使わなければわからんだろう?」


「ジーク君は本当に...ペーター君の件がありますしぃ、本来なら赤鬼は魔王の部下だったんですよねぇ?魔界のダンジョンが同じ魔王が作成したとはわかりませんがぁ、アイテムを使用したら即魔王と戦闘、なんて事になりかねんませんよぉ?」


魔王...


バトラーではないかもしれない。


それでも人界から冥界への侵入方法は知っているかもしれない。


「ジーク、落ち着きなさいな。なにも今すぐ魔王と会わなければいけない理由でも?力や武具を揃えてからでもいいでしょう?」


「...わかってる。悪い。」


どうやら少し興奮したようだ。


わかってはいても...魔王はこの手で...


「まあ一旦調べてからでいいだろーが。そんでもって魔王の部下が出るとわかりゃぁ準備をして全力で叩く。その時は手ぇ貸すぜ?」


「あぁ。悪い、その時は力を貸してくれ。そうだな、まずはここを突破する事だな。」










そうして扉を開く


魔界のダンジョン初のレアボスへの扉を。


そして聖剣の宝玉が輝いている事は誰も気付かなかった。

少し更新の間が空いてしまいました...

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