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よろしくお願いします。

翌日


全員で王城に来ていた。


ペーターの件を話すためだ。


「ふむ。ダンジョンででたアイテムを使用して魔獣化してしまったと。そして討伐令などを出させないようにして欲しい...そういうことだな?」


「はっ!仰る通りでございます!」


誰だこいつ?的な話し方をしているのはシンディだ。


一応俺らの中で最も位が高いから任せている


話しがそれたらマルカがフォローすると言うことで。


「心配しなくてよい。そのようなことで討伐令などださせん...が、しばらくは奇異の目線に晒されよう。そちらに関してはこちらでダンジョンアイテムによるものと発表をするもよし、名誉の負傷、レアボスの呪いで、という事にしてもよい。」


シンディが返事をしようとした時にペーターが立ち上がった。


「お気遣いありがとうございます。でも事実は曲げないで欲しいんです!もしかしたら今後もそんなアイテムが出るかもしれません...これからアイテムを使用する人にはそのリスクも考えて欲しいんです。俺はメリットの方が多いし、他人の目線なんて気にしません。自分で求めた力以上の物が入って、後悔なんてするはずありません。だから...」


「よい。其方の気持ちはよくわかった。ならばそちらは任せよう。あとはそうだな...クラスが不明との事だったな?鑑定持ちに調べさせよう、しばし待て。」


そう言って国王は手を叩く


するとズラズラと白い服を来た人達が入ってきた


「今回ペーター様のクラスを鑑定させて頂きます、神官のダニエルと申します。」


「あ、あぁ。ペーターだ。よろしく頼むぜ!」


「ペーター君、目上の方ですからぁ言葉使いを。」


「よいよい。其方らにはそのような事を気にするには若すぎる。好きなように話せばよい。」


「はっ。お心遣い感謝致します。」


シンディの反応が速いな。


貴族は大変なんだろうな、マナーとか。


「それでは鑑定します。後に皆様も鑑定させて頂きますので宜しくお願い致します。」


「え?僕らもですか?」


「ええ。急激なレベルアップで自身でも気付いていないスキル等もある可能性もありますし、レベルも知っておいて損はないでしょう?鑑定持ちは少ないので、なかなか知る機会もないかと思いますので、ぜひ。」


おぉ!


レベルは気になるな


「それでは...」











ペーター

男性

LV44

クラス

[アークデーモン]

火魔術適性LV4

光魔術適性LV2

スキル

闘気変換LV1

邪気開放LV1

エクストラスキル

赤鬼開放


「魔族化してますね...しかし光魔術適性魔族は持たないので半魔族化、という形になるんでしょうか。邪気開放もエクストラスキルの赤鬼開放も聞いた事ないので...お役に立てず申し訳ございません。」


「いや、ここまでわかるなんて思ってなかったよ!ダニエルさんは凄いんだな!」


「いえ、この国唯一の上級クラスの聖職ですが力不足でしたね。精進します。それとレベルも非常に高レベルですが...クラスは超級です。現在確認している最深部でも最高で上級クラスの魔獣ですので相当強いボスだったのでしょう。」


超級!?


いやまああいつが舐めプしてなきゃ全滅だったのは間違いないしな...


「しかし鬼は本来闇魔術適性が基本なのですが、珍しい鬼だったのかもしれませんね。」


「種族は赤鬼、名前は紅炎っていうみたいです。」


「赤鬼、ですか。闘気を利用した近接戦と高位の火魔術を得意とする残忍な鬼、と書物で見た事はありますがそれ以上はわかりませんね。」


火魔術?


あいつは一度もそんなの使ってこなかった。


制限されていた?


闘気も本来のボスなら制限なく使えるはずだが...


わからん。


「適性LV4でも、すぐに使えるわけではなく。あくまでそのLVを覚える事が可能というだけですので習得には相応の努力と時間が必要ですので。とはいえ、LV4まであるのでしたら初級や中級なら割と簡単に習得出来るかと思いますよ。」


「マルカ、LV4の魔術ってどの程度の効果があるんだ?」


「ジーク君...効果範囲が狭いものや広いもの、種類は様々ですがそうですねぇ。この王都を丸ごと燃やし尽くすような魔術もありますよぉ。」


「王都を丸ごと?やばすぎんだろ...」


「過去の大戦等で行使された記録はありますね。最も範囲型は威力自体はそこまで強くはないので闘気や結界等で十分防げます。逆に範囲が狭いものになれば防ぐのにも相応の力が必要になりますね。ペーター様も行使する際はよく考えて使用する事をお勧めします。」


「王都丸ごとは流石に怖くて使えねえよ...」


「ええ、力を持つ者は責任も相応に背負うものです。お気を付けて。それでは他の方も鑑定していきますのでそちらにお並びください。」











デュラン

男性

LV89

エクストラクラス

[勇者]

スキル

剣術LV4

聖剣術LV4

格闘LV4

近接戦闘LV4

疾走LV4

索敵LV4

危機察知LV4

魔術抵抗LV4

闘気変換LV4

闘気開放LV4

闘気操作LV4

聖気変換LV4

聖気開放LV4

聖気操作LV4

エクストラスキル

戦闘予測

劣勢時補正

加護

剣神の加護


ジーク

男性

LV37

クラス

[騎士]

火魔術適性LV3

水魔術適性LV3

風魔術適性LV3

土魔術適性LV3

光魔術適性LV3

闇魔術適性LV3

スキル

剣術LV3

近接戦闘LV2

索敵LV2

頑強LV2

魔力操作LV2

闘気変換LV2

闘気開放LV2

闘気操作LV2

エクストラスキル

経験値倍増

習得時間短縮

ユニークスキル

見様見真似


シンディ・ブランケット

女性

LV26

クラス

[狩人]

火魔術適性LV1

風魔術適性LV2

スキル

短剣術LV1

槍術LV2

弓術LV2

索敵LV1

闘気変換LV1

闘気操作LV1

豪運LV1


マルカ

女性

LV25

クラス

[治癒士]

光魔術適性LV2

スキル

棒術LV1

魔力操作LV2

エクストラスキル

並列思考

魔力眼








「LV差ありすぎな件について」


「聞きたい事がぁ多すぎますぅ。」


「なんだって俺がこんな高レベルに...」


「ワタクシだけエクストラ以上のものがありませんわね。」


「加護ってなんだろう?」


神官は額から汗を流し、今にも倒れそうな程に疲れた様子だった。


「ダニエルに椅子を。皆の者、聞きたい事はあろうが1つ1つ頼む。これだけ高レベルな者を立て続けに診断したダニエルも酷く疲れておる。精神的なもので治癒も効かぬ故に端的に頼もう。」


「お気遣いありがとう、ございます。情けない所をお見せして申し訳、ございません。皆様とても鍛えられているようで...特にデュラン様は素晴らしいですね。その年齢で既に歴史上最強の勇者様の最高レベルに迫っております。皆様、どうかお気遣いなく。私に答えられるものであれば全てお教え致します。」


あいつすげーな。


ん?


けどあいつって一度もレベル酔いしてないよな?


いつから...


「それにジーク様も素晴らしい。特殊な属性を除き、全魔術適性をお持ちとは。エクストラスキルはどちらも希少なスキルです。今後益々成長されるでしょう。そして、ユニークスキルですが...これは鑑定ができませんでした。字面からして見たスキルや魔術を習得できる、といったスキルにも見えますが...」


「多分、そうですね。実際に使用してるところを見れば大抵使用できます。なんとなくで使ってみてもなんとなくでできますね。エクストラスキルは騎士固有のものですか?」


「いえいえ。それでは騎士は皆が急成長する事になります。かなり珍しいエクストラスキルですが、過去に鑑定した記録では[遊び人]のクラスの方がお持ちだったとか。」


「とても羨ましいエクストラスキルですが、どうやらジークにしか習得できないスキルのようですわね?」


「うっせ!」


別に俺は遊び人じゃないし?


騎士だしね。


良いスキルなら持っておいた方がいいだろ。


お前らももう少し遊んどけ!


「大抵のぉスキルやエクストラは私もわかるのでぇ個別に後で聞いてもらえればぁお答えするのでいいんですがぁ。お聞きしたい事が2つありますぅ。まず[加護]についてお聞きしていいですかぁ?」


「加護はこの世界の管理者クラスの者達...神様や大精霊様などから与えられるものです。詳しくは鑑定出来なかったのですが、推測の範囲でお伝えしても?」


「ええ。お願いしますぅ。」


「では。[剣神の加護]恐らくは剣を使用時にデュラン様の場合は剣術LV4や他のスキルと併用した戦闘力をお見せするかと思うのですが、さらにその枠を越えての補正がかかるかと思います。もしくは剣を使用時のステータスの上昇、いずれにしても剣に関わる能力を底上げするものかと。」


「ありがとうございますぅ。恐らくは後者ですかねぇ。では最後にもう一つお聞きしますぅ。これはデュラン君にもお答えしてもらいますのでぇ、何故[経験値倍増]持ちでもないデュラン君がぁこれほどまでに高レベルなんでしょうかぁ?」


「それは...それ程の経験を積まれたから、としか私にはわかりかねます。」


「...王都に来る前から魔獣狩りはずっとしていたからね。きっとそれかな?あとは19層まで先にクリアしてしまったっていうのもあるかな?」


「デュラン君?私に嘘は通用しませんよぉ。ここでは答えられない、というなら場所を変えますがぁ答えてはもらうつもりですからねぇ?」


「嘘じゃないよぉ。本当に「嘘だな。」え?」


「村には俺もいた。魔獣は確かにデュランが大抵殲滅してたがそんな高レベルの魔獣がうろつく町なら村人ももっと高レベルかとっくに潰れている。」


「...」


「なんで隠すかはわからんが、お前こっちにきてからレベル酔いしてないだろ?ならダンジョンでは急激なレベルアップを経験してない事になる。どうゆう事だ?」


「ジークにしては珍しいね?僕にそこまで興味を持って話してくれるなんて。」


「茶化さないで下さい。デュラン君が異常に強いのは前からわかってましたがぁ、聖気の使用もした事ない、けれど神官様にお伝えされてもぉ驚いた様子はない。何を隠しているんですかぁ?」


マルカは真剣な眼差しで言った。


「...後悔する事になるよ?」


「聞かなければ後悔する事になります。」


「...ふぅ。わかったよ。すいません、ちょっとした秘密話しになるので申し訳ないんですが、王様と僕らだけにしてもらえますか?」


そう言って護衛もなにかもを退室させた。


それから話すのはデュランの過去


壮絶な戦闘の記録だった。






ーーー聞かなければ良かった。


そう後悔する事も知らず俺達は聞いてしまったのだ。


少し間が空いてしまいました...

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