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真相解明には、好奇心と信念があれば十分。

 義務教育の完了を数か月後に控えた今、この三年間の名前には「怒涛」が相応しいと明言する。

 すべてを受け入れるには準備不足だったため、過剰供給された経験値を放置して四カ月。夜半の月に励まされ、この回顧録の記述へと考えが至ったのはつい先刻のことである。

 真っ白な未来を描けないことは既に悟っていたとはいえ、自分の行動が無意味に思えたり、好手か悪手かわからず先の見えなさにくじけそうになったりしたことは数えきれない。心が理想に戦いだことも、一度や二度では無い。

 だが、たとえ、まだ遅くないとしても、すべてが無駄に終わろうとも、諦められなかった。もはや己の意志で立ち止まることはできなかったのである。

 諸事情から日野を名乗るようになり、興味レセプターに導かれ幾重もの希有な経験を経て現在に至る。

 以降に続く章において、事実とは異なることや覚えていないことを書くつもりもない。

 ただ、エポックを画する出来事も含め、中学生時代のことを物語として文らず正確に記せていたら幸いである。






二〇一六年 一月     日野 真記


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