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詩*祈りのようなもの*

passenger

作者: a i o

あなたはもうここにいない

きっと乗客だったの

空っぽの車両

また夏を過ぎていく


窓に流れる入道雲

いつかの駅で

あなたは降りて

私は走りつづける

いくつものトンネルを抜けて

上手にすれ違いながら


あなたの切符は

いつの間にか

そのポケットに入っていて

空っぽの座席

ドアが開くたび

風は流れ込んで


終点を知らない青空

あなたが立ち止まる踏切

愛になれ

愛になれと

私は駆け抜けていくから

見かけたのなら

そっと手を振って


蝉の声を振り切って

線路が続けば

走りつづける

居眠りする思い出たち

きっとあなたは

乗客だったの

ドアが開くたび

想いを馳せる

あなたよ

幸せになれ

幸せになれ

私は駆け抜けていくから

聞こえたのなら

強く

そう願ってほしい









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