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1-2

「今日は何にしよーかなー!やっぱ購買オバちゃん特製愛情?入り肉野菜炒め風弁当かなー!」


っと隣で昼の事を考えながら口にする小坊主


なんだその弁当

肉野菜炒め風って何だ?

愛情の後に何故ハテナがつくんだ


「午前のみなのに購買開いてるのか?」


普通午前のみの場合購買は休みだ

何故ならウチの学校の購買は昼しか開かないからだ


「ゲッ!?そうだった!!」


どうやらこの小坊主ものの2、3分でさっきの話を忘れてたらしい


お前は三歩歩いたら忘れる鳥か


「ウオォォォ!オバちゃんの愛情?ryが食べれないなんてえぇ!」


んな大袈裟な


「ヨシッ!翔!!終わってからメシ食いに行こーぜ!」



切り替えはえーな


「構わんが何処に行くんだ?まだ給料入ってないからあんまり高い飯屋なら遠慮するぞ?」


っと財布の中身が不安だっので聞いてみる


「大丈夫!何時もの所だ!オバちゃん弁当食べれない俺を癒せるのは彼処だけだ!!」


何時もの所とは俺たちがよく利用する喫茶店だ

軽食はもちろん夜はディナーもやっている珍しい喫茶店だ

お値段も俺たち学生にも優しくリーズナブルである


「ん なら大丈夫」


昼メシはそこで食べる予定だったので嬉しい


「それにしてもお前も大変だよなー」


小坊主が少し本当に小坊主にしては少ししんみりしながら言ってきた


「だって全部自分で稼がなきゃいけねーんだろ?俺だったらそんなの無理だわ」


そう俺には親がいない

親どころか親戚祖父母すらいない


厳密にはいるんだが

俺が中学になったとき親が消えた


前々から俺に対して冷たい親だったがまさか

突然消えるとは思ってもみなかった


祖父母にも親戚にもあった事がなかった俺は誰も頼る事が出来なかったが

小学校の時の担任の先生が面倒を見てくれた


けど何時までも世話になるのは悪かったので

先生の伝手で中学な時もバイトをさせてもらい

お金を貯めてた俺は

中学卒業時に自立を申し出た


先生は俺を引き止めてくれたが

俺の覚悟を組んでくれた様で認めてくれた


だけど先生も条件を出してきて

「分かった 但し高校には行け学校に関しての金銭は俺が払う 学校以外の食費や家賃を稼ぎ3年間過ごせたら正式に認める」


先生や先生の奥さんには子供がいなかった

だから俺の事を凄く可愛がってくれていて

まるで本当の息子の様に接してくれた


だけど先生達に迷惑ばかりかけたくなかった俺は

先生が出した条件を飲んだんだ


「いや先生にはかなりお世話になったしやっぱ自立して先生達に恩返ししたいから全然苦じゃねぇよ」


そう全く苦じゃないんだ

先生達に恩返ししたいから






...って俺は何を真剣に勝に言ってるんだ!?






は はずかしい////


「おーおーやっば翔君は言う事が違うねぇー」


こ この小坊主が!!


「うるせぇさっさと行くぞ!」


俺は恥ずかしさから早足で先に進んだ


「あ おい!待てよーー!!」







知らん!!




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