朝から雨が降ると気持ちがブルーになってしまうのは俺だけ?1-1
「いやーいい天気だ!」
晴天の空を見上げながら歩く俺
名前は平井 翔『ヒライ ショウ』
昨日も一昨年も雨続きで少し嫌になってたんだよなー
そんな事を考えながら
何時もの登校道を歩いていく
「おーい翔!!」
後ろから翔に向けて声がかけられたので
声で誰か分かったが一応確認のため振り向く
「おはよーさん!何空見ながらボーッと歩いてんだよ!」
この朝からハイテンションな小坊主の名前は
桐島 勝『キリシマ マサル』
背が俺より低いので小坊主扱いだが一応小さくはないが
なんとなく小坊主がしっくりくるので偶に小坊主と呼ばせてもらっている
「おーおはよ。ボーッとなんかしてねぇよ 今日のテスト終わってから何しようか考えてただけだ」
「あーそういや今日午前で終わりだっけか?忘れてたわ」
まるでテストなんて眼中にない様に言う勝
「流石だな学年2の小坊主」
「いやお前が言うと嫌味にしか聞こえねぇから!」
そう俺と勝は永遠のNo.1.2と呼ばれ
常に何をやっても勝が2で俺が1という結果になる
「悔しかったら俺を抜いてみろ 笑」
勝だけではなく俺は何をやっても負けた事がない
野球をやればホームラン
サッカーをやれば長距離シュート等キリがない
「お前別に何かしてるわけじゃねぇのになんでそんなに出来るんだよ?」
そうなんだ
俺は別に勉強したり練習してるわけじゃない
やれば出来る
本当にそんな感じで今まで努力という事をした事がない
「更に顔も良いし別にそれを自慢してるわけでもないから女子からも人気あるしよぉ」
なにが良いんだかなぁ
俺は髪は襟足だけ伸びしていて後ろで結んでいる
目は若干吊り目で昔女の子にいつも怒ってるよねと言われ
少しショックだったが
恐いイメージを与えれば五月蝿いだけの女子は近づかないと思って前髪を失くしたけど意味がなかった...
ちなみにスポーツやってはないけど体格は細身なマッチョ
いわゆる細マッチョです
というかこいつも別に顔は悪くない
ただ五月蝿いという理由で女の子に友達以上に見られないだけだ
可哀想な奴..
「なんでそんな哀れんだ様な顔してんだよ!?」
ハッ!
いかんいかんつい顔に出てたみたいだ
「それより早く行くぞ」
話を誤魔化す様に腕の時計を見て勝に言うが
ちょっとわざとらしすぎたか?
「ん?やべー早く行って昼メシ買わなきゃ!」
馬鹿でよかった...