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夢八分  作者: しめさば
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5/5

ハゲ

 何の気なしにハゲのところへ行くと、お前なんで戻ってきた、と呆れられる。

 その国道まっすぐ行ったら島田って場所があるからもし行き先わからんかったらそこまで行って電話かけてこいって俺言ったよな?

 ハゲのその語気と態度に萎縮しながら車に戻り、国道を走る。

 どうして忘れてしまったのか、と悔いる。


 行き先は労働現場だった。

 正方形の部屋、周囲を取り囲む階段が上に続いている。

 穴の空いたジーンズを渡され、皆上半身裸で作業している。

 大きく605円と書かれた張り紙がしてあり、ヘルメットをしたもぐらが愛らしくお辞儀している絵があった。

 危険な作業からは外してもらいました、ほら、お子さんがいて大変でしょう、パパさんは。

 と、ジーンズを渡されたリーダー風の若者に言われる。

 背の低いその男は事務仕事の内容を説明に入る。

 その後ろで力尽きた男の体が横たえていた。

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