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夢八分  作者: しめさば
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銃声

 午後8時ごろは、こちらでバーベキューを?

 はい、職場の同僚なんですが、一緒にここで、飲み食いしてましたね。

 お二人は、聞いたんですね?

 あー、そうですね、パンパンって、二回だったかな。はじめはなんの音だろうって言って、花火じゃねえしなあって。

 そのとき、こちらのシャッターは?

 ああ、半分くらい閉まっていました。


 これはいけると思った。

 デパートで強盗があり、その事件で発砲があった。

 私は、発砲があった際、どれだけ遠くまで聞こえたか調査する仕事を任された。

 指示役いわく、ここまで聞こえるか?と疑われそうな距離にいる人から聞き込みをして、証言がとれれば書類に起こせるという。

 正確にどこまで聞こえたか、極限のラインを調べるのが仕事ではない。

 しらみ潰しは不要。

 だが、ある程度遠く離れ、ここまでは聞こえないんじゃないかと思えるところまで行き、事件当日そこにいた人から、聞こえた、と言ってもらう必要があるらしい。

 書類仕事とは不思議だ。


 シャッターまでしまっていたんじゃ、聞こえそうにないけど、聞こえたんですもんね。

 付き添いの警官が言った。

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