ミミルの旋律
目に見えない『波』という力が満ちた世界。大陸の国々はその力を求め争い、休戦状態になったのが十数年前。人々はいつ終わるとも知れない平和を謳歌していた。
大陸の北にあるウアルティーナ王国は、現在二人の王子が次期国王の座を巡り競っている。王城楽団に所属するミミルは、剣呑とした城の雰囲気に辟易としながらも、楽師として演奏に勤しんでいた。
冷たい許嫁の対応、心から音楽を楽しむ人のいないサロン、そして自分の演奏を聴いて眠ってしまう国王。本当に自分はこのままでいいのだろうか、と日々迷いながら。
大陸の北にあるウアルティーナ王国は、現在二人の王子が次期国王の座を巡り競っている。王城楽団に所属するミミルは、剣呑とした城の雰囲気に辟易としながらも、楽師として演奏に勤しんでいた。
冷たい許嫁の対応、心から音楽を楽しむ人のいないサロン、そして自分の演奏を聴いて眠ってしまう国王。本当に自分はこのままでいいのだろうか、と日々迷いながら。