エピローグ
仕事のためにスーツに着替え終わったのが朝の6時。
いつぞやの、花を貰ってから、2年ほどが、経過した。
未だに私は、敏腕サラリーウーマンを続けている。
ちなみに、前の彼氏とは別れた。
ラフレシアを山に捨てたら、「僕の愛を受け取れないっていうんだね……」なんてことを、言われれたのだ。
いろいろ考えたけど、彼女にラフレシアを贈る彼氏とか、普通に地雷だわ。
ラフレシアの匂いでアバババってなっていたせいで、気づかなかったわ。
別れて正解。
トーストをほおばりながら、ふと、テレビを見ると。
面白いニュースが、流れていた。
「〇〇県〇〇市に、なんとも、面白い花を、見つけました!
世界で一番大きいということで有名な、あの花が、何故か咲いているのです!」
「育てきれなくなった花を、飼育者が山に捨てたのかもしれませんね。
これは大変、憂慮すべき……」
例の花の専門家の意見を聞き流しながら。
私は、すっかり例の匂いが消えた部屋から出ていこうと、扉へと向かう。
そして、心からの称賛と、羨望と、そして、少しの嫉妬を込めて。
テレビにリモコンを向けながら、その電源ボタンを押し。
そして、思いっきり、叫ぶことにする。
「おめぇ、臭ぇんだよ!」
くぅ疲これ完ファサ。
さて。
コメディー系短編系感動作品でございます。
他にもありますので、もしよろしければ、ぜひ。
日本食チートのない異世界ごはん
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エヌ氏のショート・ショート
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