2日目
「おめぇ、臭ぇんだよ!」
2日目にもなれば匂いも薄まっているのでは?なんて甘いことを考えて風呂場に入った私は、卒倒しそうになるのをそんな言葉を吐くことで何とか堪えることに成功したのであった。
今日も元気に、ラフレシアは、汲み取り便所であった。
どうしよう、コイツ。
マジで、いつ枯れるのかな。
今すぐにでも山に捨てたいんですけど。
だけど、下手に山とかに捨てたら、彼氏から「僕の愛を受け取れないっていうんだね……」なんてことを、言われてしまうだろう……。
くそうくそう、どうすれば……。
いろいろラフレシアの扱いを考えた私であるが。
とある、名案が、浮かんだ。
……そうだ、食べちゃえば、良いんだ!
触った感じ、ラフレシアは、サボテンとかアロエとかみたいな、多肉植物である。
何かしら、食べ方があるはずだ!
彼氏だって「ラフレシアありがとう、美味しく食べたよ!」と言えば、「あ、あー、そういう楽しみ方も、確かにあるのかも」となるに違いない!
違わなくても、もう、それしかない!
ラフレシアを食べるなんて、もちろん絶対イヤだけど、このまま部屋に放置なんて、それ以上に論外である。
早速私はググってみた。
『ラフレシア』『調理法』……と。
ダメだ、ポ〇モン関連しか出てこない!
流石のGo〇gle先生でも、ラフレシアの調理法は、解らなかったらしい。
仕方あるまい、ならば別の方向から検索してみよう。
『多肉植物』『調理法』……と。
多肉植物の料理を見て、ラフレシアの調理法についてはオリジナルでレシピを考える他はない……。
私がenterボタンを押すと、Go〇gle先生は、嬉しそうに、検索してくれた。
『美味しい付け合わせ!』
『サラダと一緒に!』
『そのまま刺身でもgood!』
……。
なるほど。
なるほど、なるほど。
私は、いくつかオリジナルレシピを考えながら。
おもむろに、風呂場のドアを開ける。
そしてそのまま、風呂場のドアを閉める。
「……おめぇ、臭ぇんだよ!」