パガニーニ ヴァイオリンの魔術師 その波乱の生涯 私のパガニーニ試論。二つの伝記映画から見たパガニーニ
ニコロ・パガニーニ Niccolo Paganini 1782年10月27日 - 1840年5月27日)はイタリアのヴァイオリニスト、ヴィオリスト、ギタリストであり、作曲家でもある。
特に今までになかった彼独特のヴァイオリンの超絶技巧的なプレイヤーとしてつとに名高い。
、、、、、という一般的な解説はひとまず置いといて、、
私がパガニーニを知ったのは実は古いイギリス映画で
「魔法の楽弓」という映画を見た時なのです。
私は哲学とかドイツロマン派が大好き??なのですが
同時に映画(洋画)も大好きでして
昭和40年代のひなびた、田舎町で少年時から街に一軒しかない洋画専門館に毎週のように通っていたのでした。そこで見たのが私の永遠のあこがれの君であるサンドラディーであったりしたわけです。
サンドラディーについてはこのブログのどこかに書いてますのででそちらをごらんくださいませ。
さて本題に戻りますが、、、
魔法の楽弓 原題 The Magic Bow
製作年 1946年
製作国 イギリス
、、、という映画でして
Nicolo Paganini スチュワート・グレンジャー
Jeanne フィリス・カルヴァート
、、という配役です。
別題 「令嬢ジャンヌ~パガニーニ物語」 という邦題もありますね。
さてこの映画で私は初めてパガニーニのものすごさの一端を知ったのです。
、、、で、、、色々調べてみてさらに、すごい人だと知ったわけです。
さてこの映画ですが古い映画ですから白黒です。
ヴァイオリンの名手パガニーニが故郷のジェノバを出て
伯爵令嬢のジャンヌの助力で演奏会を成功させて
しかしその後戦争や決闘で波乱の人生
ジャンヌとも離ればなれに
しかし決闘で追った腕の傷も癒えて
ジャンヌと再会して結ばれる、、という映画でした。
うん??
これって史実と違いますよね。
そうですこれは、、全くのフィクションだったのです。
そんな折、最近なんとまあ
『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』という映画が日本で公開されたのである。
こちらもみましたが(ギャオでやってたので)
こちらのほうがより史実に近いようですね。
確かにパガニーニは不道徳な男である意味山師的でしたし、
あの超絶技巧もあえて度肝を抜くためにやらかした、仕組んだ、、ようです。
その超絶技巧に観衆は「悪魔に魂を売りわたしてその技巧を手に入れた」とうわさしたほどでした。演奏会では彼に足があるかどうか食い入るように見たそうです。
派手な女性関係とギャンブル好き
いわゆる破滅型の芸術家の典型ですね。
だがこんな彼を押し上げた影の人物がいたのだ
それはかれを売り出した敏腕マネージャー
そして名の知れない女性(これが古い映画ではジャンヌですね)
この二人のおかげで彼は有名になりえたのです。
ショパン
リスト
シューベルトもとりこにしたその悪魔のヴァイオリン。
彼は作曲もしましたが、楽譜も残しませんでした。彼の演奏法を盗まれることを警戒したのです。
、で、、今彼の楽曲が残っているのは聞いていた専門家が耳で聞いて「採譜」したものが残っているのです。
パガニーニは生来の病弱でして、薬が欠かせないのでした今でいえばクスリ依存症?でした。
当時のけっこうやばい水銀薬も服用していたようですね、これがかえって彼の寿命を縮めたという説もあります。
彼の逸話では演奏中にバイオリンの弦が切れて一本だけで演奏しきった、、というのがあります
が、、これは彼の仕組んだ?パフォーマンスだったのではないか。。と言われています。
俺はこれくらいすごいんだぞ、、ていうね。
さて彼の代表作は
この『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』の中でもハイライト場面で演奏されていた
あの「24の奇想曲」です。
このえいがでは"21世紀のパガニーニ"デイヴィッド・ギャレットが 名器ストラディヴァリウスで奏でる超本格的音楽映画!、、と育キャッチフレーズのようにデイヴィッド・ギャレットが再現して見せます。
まだ聞いたことがないという人はぜひこの映画をご覧くださいませ。
とにかくこんな演奏できっこない?という難度の高い演奏ですね。
こんな弾き方をすればバイオリンも壊れるでしょう。
そんなすごい演奏です。