2.
いつの間にか開かれた扉そこには髪の長い…執事服を纏う人物が一人。
まんだ「サッ!(ホワイトの後ろに隠れる)」
ホワイト「うおっ、まんださん早いな‥‥、」
アイス「え、なに。誰なのソイツ?」
ホワイト「‥‥あー、えーと‥‥俺は~退散しまーす仕事しマース(そろそろと部屋の窓から逃げようとするホワイト)」
アイス「あっ、おい!置いてかないでよ!(ベルトを掴んて引きずり落とそうとする)」
執事「・・・逃がすか。(突如、ホワイトの真横へと投げられたナイフ。執事服の人物は、同じ種類の投げナイフを構えていた。)」
ホワイト「うおう!?待って死ぬ!ズボンも脱げる!(ぶら下がったまんだと器用にナイフを避けながら)」
執事「・・・ふざけているのか、ホワイト・・・(呆れ、溜息をついた。)」
アイス「(執事へと向き直る)(自分も懐の投げナイフとトランプを構えるが、魔力の残量の少なさに気付き、辺りを見渡す)」
ホワイト「ふざけねぇのはブラックか主人の前くれぇだ安心しろ。」
アイス「(ソファへと駆け寄り)タケミっ!!タケミ起きて起きて!!ばかぢからっ!!ねぇってば!!(ぐいぐいと揺さぶるが起きないタケミの腕を掴み、ソファからドサッと引きずり落とす)」
タケミ「……?痛いな。(接地の衝撃に目を覚ますも、自分の置かれている状況が飲み込めず周囲を見回す)」
アイス「タケミ起きてぇ!起きてよ!敵だよアイツ!相手して!僕はもう魔力が少ないんだ!(タケミの頭をぺしぺしと叩き、執事の方を指さす)」
執事「安心できるかよ。白野郎。
・・・誰だ、あいつ。(目を凝らし、タケミを視界に捉える)」
まんだ「(おうっ、にーちゃん!彼は何だね!)」
ホワイト「(おう!クソ真面目執事だ!俺はブラックを思わせっから嫌いだね‥‥まあ、こいつらにとっては敵だな)」
まんだ「(シラべぇ説明!説明ポジじゃろ!)」
タケミ「敵……?(見知った顔のアイスの示す先を辿り …あの執事姿の奴か?……ホーンテッドムーン!(手元には羽ペンに偽装した暗器しかない。大鎌の名を呼ばうと、しばしののちに窓を破って飛び込んでくる)」
まんだ「(ナニィ!?新手なのか!?どうにかなるのか!?)」
執事の乱入とタケミの覚醒、ちょっとした騒ぎには変わりなく「これは…」と窓枠からこっそり冷や汗をながすホワイト。
アイス「……よし、敵はタケミに任せて、この魔法石たち、どうにかしよう! 解除魔法はあと2回……!(宝石箱を抱きかかえ、のぞき込む)」
ホワイト「‥‥そうか?一回が限度なきもすっけど。じゃあ先ずは宝石を選ぶといい。(そう言って窓からそろりと顔を出しながら)」