1.
ブラック「…さあさ、皆様こんばんは。今しばらく会話はお控えくださいませ。」
ーーー昨夜の悪夢、 黒き魔法により闇落ち。
残ったものの運命は…?果たして無事に元に戻れるのでしょうか?
おや、ホワイトが部屋に戻ってきたようですね。
ホワイト「おーい‥‥いるか?つーかまだ生きてるか?」
のろのろと戻って来たホワイト、その表情には疲れが見て取れる。
まんだ「(しかめっ面で箱を覗きこんでいるまんだがふりかえかる)」
ホワイト「おう、まんださんも無事みて‥‥なんだ大丈夫かお前。」
まんだ「大丈夫……少し疲れてるだけ(魔力の枯渇によりフラつきながら)
そっちこそ……、疲れてるみたいだけど、上手くいったの?」
「...悲鳴が聞こえてくるようでこたえるんだぜ...」
アイス「みんな、これ大丈夫なのかな……心配だね。」
ホワイト「‥‥まあね、俺のことは気にすんな。ちゃーんと、御主人様誤魔化してきましたァ~、そこら辺は抜かりねぇぜ。(‥‥声が聞こえんのか、さすが精霊ってところだな)」
疲れた疲れたとだらだらという彼は落ち着きなさそうに廊下の方を見る。…あまり余裕はないようだ。
「油断はできんぜお二人さん」と頭をがしがしとかいてしかめっ面でぶつくさ文句を垂れる彼。…の後ろに人影。
ホワイト「‥‥ってもなー、呼んどいてなんだけどな。分か悪いんだよなぁ‥‥だから、帰ってくんね?これ以上の火遊びは御免でな。」
アイス「……?ねぇ、ちょっとまって。その後ろの子、誰……?」
フォルカ「ふふ、ふ♪ 可愛い妖精さん‥が、二人‥?」
ホワイト「まんださんともお別れだなーさみしーわー俺ー」
アイス「え、ちょっと!」
ホワイト「ん?ようやく意識が戻ったか‥‥?あーっと、こいつな。お前さんが救った魔法石だよ。名をフォルカ‥‥だっけ。忘れたわ。操られてっけど気にすんな。」
まんだ「???」
アイス「あぁ、さっき解除した魔法石の……(一度で失敗したことを思い出して眉を顰め)え、操られてるの?本当に大丈夫なの、それ。」
フォルカ「フォルカ、ええ、フォルカです‥。少し、眠たいです‥♪」
アイス「(どう見ても大丈夫に見えない……)」
ホワイト「ん?ああ、そこら辺は俺が保証する。安心安心(‥‥ちっと、記憶操作したし‥‥時間稼ぎくれぇはできんだろ)(フォルカを椅子へ誘導しながら)」
フォルカ「(ゆっくりとした足取りで、小さく椅子に腰掛けよう)うん‥ありがとうございます。」
ホワイト「‥‥さて、本題。宝石のミスは認めてきたけどよ(めっちゃ怒られたわ)ネズミの件は誤魔化しようがねぇのよ‥‥つまり、どういうことかと言うと、お前さんアイスとタケミの2人がピンチってやつだ!すまんな!拉致っといてなんだがこれも情だ、帰りくらいなら保証するぜ」
アイス「……!?皆をこのままにして帰れるわけないだろ!なにか、他に方法ないの……(切羽詰った表情で)」
ホワイト「お前さん今の状況を考えてみろ。無茶だぜ?…そんな言ってもな、お前さんの力はもうあまり残ってないだろうよ。まんださんの魔力を借りるなら話は別だが」
執事「・・・おい、ホワイト。また遊んでいるのか?」
アイス「!?」
ホワイト「あ?‥‥げ、お前さんは‥‥。」