表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TREASON PRINCESS  作者: KUROKO A
86/92

第七章 揺るがない思い  動き出す戦場


にらみ合いはしばらく続いた。


相手はギルドの戦士。


アルチナも、不用意には手が出せない。


「まさか、こんな所で悪魔の一族と相対するとはな」


苦笑いを浮かべているが、表情は戦場に身をおく戦士のものに変わっている。


剣の柄を握り締めた掌に汗が滲む。


ほんのわずかに、アルチナの剣がハイネの間合いに侵入した瞬間。


静かな時は終わりを告げた。


力の篭もった斬撃がハイネを襲う。


しかし、巧みな体捌きでアルチナの剣をかわす。


そして、続けざまにアルチナに斬りかかった。


「なめるな!」


驚異的な反射神経でかわした。


刃が空を切る鋭い音だけが耳に届く。


激しい剣戟が繰り広げられる。


眼にも止まらぬとは、まさにこの事だ。


ぶつかり合う刃の音が思い出したかのようにあたりに響く。


「折れた剣しか装備がないのに手加減がないね」


にやりと、笑みを浮かべながら実に愉しそうにアルチナを眺めた。


「貴様が平凡な戦士なら手加減もするだろう」


アルチナは顔をしかめながら答える。


「愉しいね。キリア君といい……王女さまの周りには強者が集まるんだから」


口元が歪み、悪意に満ちた笑み。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ