表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TREASON PRINCESS  作者: KUROKO A
70/92

第六章 決意の時  赤い悪魔


「いつまで、ボクは待てばいいんだい?」


軽薄な笑みを浮かべながら、突き刺すような口調だった。


ひとつ間違えれば、間髪を入れずに腰に下げた剣がホーキン卿の首を跳ね上げるだろう。


「契約を交わした以上、貴方の指示は聞く。でもね、ここまでお預けされたら、さすがにボクも黙ってはいられないよ」


ギロリとその瞳がホーキン卿を捕らえて離さない。


目の前に佇むのは、細身で頼りない風貌の若い男のはずなのだが、ホーキン卿には凶暴な肉食獣が舌なめずりをしながら襲いかかろうとしているように錯覚する。


それほどに、この男は強力な存在感を発していた。


その気になれば、花を摘むよりも簡単に自分の命を狩られるだろう。


「しかし、王女と行動をともにしている男。レガリオンのディオン家の者だと聞きます」


そう、ディオンの名はその政治力も然る事ながら、戦士としての力量も他国に響き渡っていた。


巨大な剣を持って、戦場を駆け巡るその姿は戦場を掛ける戦神を彷彿とさせる。


「ふん! 舐められたもんだね。では、なぜ貴方の兵を彼らに仕向けたんだい?」


「そ……それは」


言葉に詰まる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ