表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TREASON PRINCESS  作者: KUROKO A
69/92

第六章 決意の時  赤い悪魔


もうしばらくすると、空を覆う黒い雲の群れから無数の雨粒が惜しげもなく降りしきるだろう。


夜が深まり、辺りを覆う静けさが薄気味悪く感じる頃。


物音を立てずに森の中を走る人影。


それは、まるでそこに存在しないかのように気配を消し去り、しかし獣を思わせるほど大胆で軽やかに悪路を走る。


頭を覆った真っ黒のフードから僅かに見える赤い髪。


あまりにも軽装なのその人物は悪意に満ちた笑みを浮かべながら先を急いでいた。




それは遡ること数日前。


「こんなところで何をしているのですか?」


王宮から少し離れた人気の無い街道の途中。


豪華な馬車がゆっくりとその歩みを止めた。


馬車の窓から、視線に入るのは真っ赤な髪が印象的な若い男だった。


「聞きたいことがあってね」


飄々とした口調とは裏腹に、瞳にはギラギラとした光が宿っている。


「……なんでしょうか?」


思わず息を呑む。


レナード・ロゼ・ホーキンは、若い頃に幾度も戦場を経験してきた。


今でこそ、文官としてその職務を全うしているが、若い頃は最前線に立ち、降りかかる剣を捌き数多くの武功を挙げてきた。


それは、誰もが羨む首席公爵という出自だけで、組織の長となることを良しとしない考えの持ち主だったからである。


誰よりも、剣を振るい多くの戦場を駆け抜けてきた、戦場での勘はいまだに鈍ってはいなかった。


そう、男が放つ並々ならぬ威圧を肌に感じている。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ