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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
89/89

第八十五集 夢の続き②

最終話です。


よろしくお願いします。


「ニャニャニャニャニャー!!」


「タマ!?」


 食べ物を探しに森に入っていたタマが、突然叫びながら森から出てきた。


「ニャんか、ニャんか変な奴が襲ってきたニャー!

 エノ! レサ! 逃げるニャ!」


 タマが出てきた所を見ると、そこには馬鹿でかいヘビの様なカエルの様な化け物がいて、猛然とこちらへ迫ってきていた。


「うわぁぁぁぁぁ!

 何あれ!?」


「多分あれが"ダクティラオオヘビガエル"ニャ!

 宿屋のおっさんが昨日言ってた奴ニャー!!」


 レサ入りのカバンを背負い慌てて逃げ出す。

 

「レサー! 起きてー!

 ピンチー! 重いー!」


 背中のレサに声を掛けるが、一向に起きる気配は無かった。

 必死に走って逃げていると、次第にタマが僕に追いついてきた。

 だがタマと一緒に、化け物の方も距離を詰めてきていた。


「タマ! アイツ速いよ!」


「ニャろー!

 こうなったらやってやるニャ!

 猫爪破ー!」


 タマが急ブレーキをかけ、ヘビガエルに向かって猫爪破を放つと、派手な音を立てて砂埃が舞った。


「どうニャ!」


 タマが勝ち誇った顔で叫ぶ。

 だが砂埃の中から現れたヘビガエルは、腕から血こそ流していたものの、顔や胴体は全くの無傷だった。


「ニャンだと!」


「ガードが硬い!」


 その時だった。

 僕の背中からレサが飛び出し、ヘビガエルに向かっていった。


「レサ!?」


 ヘビガエルは攻撃してきたタマに気を取られ、小さなレサには気がついていない様だった。

 レサはヘビガエルに組み付くと、スルスルと頭の方へ登っていった。

 レサに気がついたタマは、更にヘビガエルの気を引こうと手招きして挑発した。


「来いニャ! 来い! こんニャろ!」


 ヘビガエルがタマを威嚇するように大口を開ける。

 するとレサがヘビガエルの頭の上で立ち上がった。


「大猩音!

 ウホウホウホー!!」


「だ、大猩音ー!?」


 レサの大猩音に、ヘビガエルが頭を抱えた。

 そのためヘビガエルの胴体はがら空きになった。

 その声量は僕も思わず耳を塞ぐ程だった。


「ニャイス! レサ!

 もらったニャー!

 愛・アム・レディ!」


 タマがそう叫んで、肉球をヘビガエルの土手っ腹に打ち込む。


「ジュラジュラジューン!」


 掌底をもろに受けたヘビガエルは、そのまま山の彼方へとふっ飛んでいき、空の星となってキランと光った。

 

「愛・アム・レディー!?」


 タマの掌底の威力に、僕の目は飛び出さんばかりの勢いだった。


「タマ!」


「レサ!」


 ダクティラヘビガエルを見事な連携で退けたタマとレサ。

 親指を立てて、お互いに視線を交わした。


「二人共、凄い……。

 前とは迫力威力、共に段違いだね」


 僕がそう褒めると、タマとレサは揃って胸を張った。


「どんなもんニャ!

 前は"肉球掌底"と呼んでニャけど、もはや愛・アム・レディと呼んでも良い威力だったニャろう!」


「ふふ……、私の大猩音も、もはやゴウリ様のモノマネの域を超えてしまったようだぜ……」


 そう言って二人はハイタッチをする。

 するとそんな二人の頭に、何処から飛んできたのか、拳大の木の実が急に落ちてきた。


「ひニャぶ!」


「痛っ!」


 頭を抱えてうずくまるタマとレサ。

 僕は辺りを見回したが、特に変わった様子は無かった。

 ちなみにその木の実は、とにかく甘いという事でお馴染みの木の実だった。


「な、何ニャ〜、この木の実は?」


「いってぇ〜」


 ブツブツと文句を言いながら起き上がる二人。

 その頭には、見事なたんこぶが一つ出来上がっていた。


「大丈夫? 二人とも?

 ん?」


 ふと足下を見ると、そこに一枚の紙切れが落ちていた。

 拾って見てみると、それは第二回フェリダエ武獣研鑽会の案内だった。


「ちょっ、ちょっ、ちょっと!

 こ、これ見てよ!」


「なにを慌ててるニャ、エノ?

 慌てるナントカはナントカが少ないニャよ〜」


「そーだぞ、エノ。

 急いてはナントカをナントカじるぞ」


「中途半端な知識はいいから!

 レサはわざとでしょ!

 ほら! これ!」


 二人の目の前に案内の紙を突き付ける。

 すると二人は目を丸くして驚いた。


「ニャんと!」


「ニャンと!」


 改めて案内の紙をまじまじと見つめる二人。

 しばらくすると、タマが飛び上がって喜びを爆発させた。


「やったニャー!

 またみんなと本気で闘えるニャー!!」


「フェリダエに帰るぞー!」


 タマとレサが手を取り合ってステップを踏む。

 そんな楽しそうな所に水を差す様だったが、ふと沸き起こった疑問を二人にもぶつけてみた。


「でもさ……、この案内の紙、誰が届けてくれたんだろう?

 まさか偶然の訳ないし……」


 タマとレサは一瞬ピタリと動きを止めたが、すぐにまた踊り出し、そしてそのまま森へ向かって駆け出した。


「細かい事は気にするニャ!

 早くフェリダエに帰るニャー!」


「ニャー!」


「だから全然細かくないって!

 待ってー!!」


 慌てて二人を追いかける僕。

 その時、慌てる余りに研鑽会の案内を落としてしまった。

 そしてその案内は、急に強く吹いてきた風にさらわれて、後ろへと飛んでいってしまった。


「え?」


 案内が飛んでいく時にチラリと見えた案内の裏側。

 研鑽会開催の衝撃で、つい確認するのを忘れてた裏側。

 その裏側に赤いキスマークと、黒い字で"ゴリ!"と書かれているのが見えた様な気がした。

 まさかと思って立ち止まっていると、タマとレサが戻ってきて僕の手を引いた。


「エノー! 早くいくニャー!」


「エノー」


 戻って確かめたい気持ちもあった。

 でも、前に前にとタマとレサに引っ張られていると、その答えは後ろじゃなく前にあるような気がして、自然と足が前へと進んだ。


「うん! 行こう!」

 

「ZZZ……」


「ってレサ! 何で寝てるニャー!!」


「えーっ!!」



 完


読んでいただきありがとうございました。


拙い文章で失礼しました。

行き当たりばったりで書いた所もあるので、辻褄が合ってない事もあったかもしれません。


それでも何とか完結する事が出来て良かったです。

読んでくださった皆さんのお陰です。

本当にありがとうございました!



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