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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
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第八十一集 アムの秘策! アレって一体なんニャのニャ!?


「皆さん、お困りのようですね」


「ウ、ウー大師ー!!」


 超獣玉をどうするかと、悩む僕らの下に現れたのはラオ=タン=ウー大師だった。


「大師! ジーショウさんは大丈夫なんですか?」


 僕の問いかけに、ウー大師はにっこりと笑う。

 その大師の陰からレサがひょっこりと顔をだした。


「大丈夫。

 ジーショウさんは頑丈だから。

 今頃、お友達のトラくんと仲良くやってる」


「ニャ!」


「ごわ!」


 ウー大師とレサの登場に、地面に突っ伏していたタマとワンフーも復活した。

 ただ、その頭には見事なたんこぶが一つ出来ていた。

 

「ウー大師! 何か良い考えがあるゴリか?

 あの超獣玉は中々厄介ゴリよ」


 ゴウリの言葉を受け、ウー大師は指を一本ピンと立て、空を差した。


「この果てしなく広がる空を見て下さい。

 その空の果てで爆発させれば良いのです」


「空の果てか……。

 なるほど」


「さすが噂に聞く、ラオ=タン=ウー大師ね」


 感心するリオンとアム。

 反してゴウリは首を横に振った。


「空の果てってゴリ……。

 どうやってそこまでアレを持っていくゴリか?」


「そニャー、師匠がぶん投げるニャ」


「ゴリ!」


 ゴウリがそんな馬鹿なという顔をするが、ウー大師たちをここまで投げた実績があるのだから、タマが言うのも最もだった。


「投げるのは良いけどよー、それからはどうすんだよ。

 そのままにしてたら落ちてくるぞ」


「うーん……」


 リバが腕を組みながら言うと、他のみんなもそれに倣うかのように、腕を組んで眉間に皺を寄せた。

 そんな重い空気を吹き飛ばしたのは、いつもにも増して明るいアムの声だった。


「仕方ないわね!。

 アタシが一緒に飛んで、ありったけの獣力を叩き込んでやるわよ!」


「なっ!」


 アムの言葉に、いつも冷静なフーが取り乱して声を荒らげた。


「そんな事をすればアム様も爆発に巻き込まれてしまいます!

 そんな危険なマネは絶対にダメです!」


「フーの言う通り。

 私も認めないわ」


 フーに続いて、リオンも一際厳しい表情でそうアムに告げた。

 そんな二人とは対象的に、アムはニコニコと笑って答えた。


「あら〜! 何よ二人して。

 アタシの心配をしてくれるわけ?

 いつもは冷たいくせに〜」


 アムがウインクして戯けて見せるが、フーとリオンの顔は厳しいままだった。

 

「アム様、冗談もほどほどにしてください。

 何か別の方法があるはずです」


「あら?

 フー、何か考えがあるのかしら?」


「それは……」


 フーが悔しそうに顔を顰める。

 それを見たアムは優しく微笑んだ。


「こうしてる間にも、超獣玉はどんどん大きくなっているわ。

 もう迷っている暇は無いの」


「私がやるわ。

 アム、貴方は残りなさい」


 リオンがアムを押しのけるようにしてズイッと前に出た。

 アムは驚いた顔を見せたが、すぐに真面目な顔をしてリオンを見た。


「リオンはダメよ。

 アナタはフェリダエの国主としてやるべき事があるでしょう?

 それに獅子爪牙拳にはまだアナタが必要よ。

 ライちゃんもシズもとっても可愛いけどまだ若いわ」


 ライが複雑そうな表情を浮かべる。

 リオンの表情も曇り、葛藤がその顔にありありと浮かんでいた。

 それを見たアムは、その場の緊張をほぐすかのように高笑いをしてみせた。


「オーホッホッ!

 それに比べて虎皇拳はフーとワンフー、それにティグにリースと、ワタシが居なくても全く問題ないわ!

 言っとくけど、ワタシの教育の賜物よ!」


「アム様……」


「アム……」


 改めてアムがニコッと笑ってみせる。

 

「アム……、儂が行くゴリ」


 今度はゴウリが神妙な面持ちで言うが、アムは即座にふーっと息を吐いて首を横に振った。


「ゴウリちゃん、分かってるでしょ?

 アナタが投げてアタシが飛ぶ。

 これが最上の形。

 これしかないのよ」


「むむむゴリ……」


 返す言葉が無いゴウリは、唸るのが精一杯だった。

 僕も、他のみんなも同じくで、くちびるを噛んで棒立ちするばかりだった。


「なによ! みんなして暗いわよ!

 もしかしてアナタたち、アタシが死ぬとでも思ってるの?

 止めてよ〜!

 アタシがそう簡単に死ぬ訳ないでしょ!」


「いくらアムねーちゃんでもアレはヤバすぎるって!」


「そうニャ! いくらオネーサンでも、アレの爆発を間近で受けたら……」


 リバとタマがアムにすがりつくようにして言うが、アムはどこ吹く風といった感じだった。


「愛・アム・最強!

 アタシの美しさを信じなさい!」


「強さなら信じられるけどよ……」


「口の減らない子ね」


 アムがリバを小突く。

 いつもならぶっ飛ばすはずなので、それが今の差し迫った状況を如実に表していた。


「でも、オネーサンに全てを任せて、指をくわえて見てるだけニャンて……」


「あら! 何を言ってるのよ、タマちゃん!

 アタシは飛ぶのに精一杯なんだから!

 超獣玉をぶち割る力なんて残ってないわよ!

 あの玉に叩き込むのは、みんなから集めた獣力よ!」


「えっ!」


「ごわ!」


「ニャンと!」


 みんなから驚きの声が上がる。

 リオンとゴウリはハッとして目を見開いた。


「そうか……。

 アレをやるのね、アム」


「そう! アレよ!」


 アムがそう言ってニヤリと笑った。


読んでいただきありがとうございます。


いよいよ終わりが近づいてきました。

アムの言うアレとは何なのか……。


次話もよろしくお願いします。

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