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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
84/89

第八十集 最後の試練ニャ! 超獣玉!

また日が空いてしまいました。

すみません。


よろしくお願いします。


「アタシたち、超獣拳出身よ」


「ニャにー!!」


「なっ!!」


 まさかの告白に再び唖然とする僕たち。


「ゴウリさん、本当ですか?」


「ゴリ!」


 ゴウリが胸をバンと叩いてみせる。

 

「リオン様……」

 

 ライも恐る恐るといった感じで訊ねると、リオンはゆっくりと頷いた。

 僕らが言葉を失っていると、アムが見かねたように口を開いた。


「何よー、みんなして黙っちゃってー!

 だって超獣よ、超獣!

 アタシたちにこそふさわしい名前じゃないのよ」


「そういう問題じゃありません!

 アム様、超獣拳の名前を聞いた時も"初めて聞いた"って反応だったではないですか!」


 フーがそう問い詰めると、アムは体をくねらせながら答えた。


「だって〜、その方が盛り上がるかな〜と思ったのよ」


「なんじゃその理由はー!!」


「怖~い」


 リバが怒鳴ると、アムは尻尾を巻いて、近くの岩の上へと逃げるように駆け上った。

 それを見たゴウリが、呆れ顔で話を引き取った。


「何やってるゴリ……。

 まぁとにかく儂らが超獣拳にいたのはホントゴリ。

 ファンとは共に修行をした仲ゴリ。

 他の奴らは知らんゴリが」


「ゴウリ師匠……」


 ゴウリの言葉に、ザワついていた場が平静を取り戻す。

 その様子を見て、リオンが静かに話し始めた。


「私達の事はとりあえず置いておいて。

 何れ話してあげるわ。

 今はあれを何とかしないとね……」


 そう言ってリオンが空を見上げる。

 そこには超獣玉が怪しい光を放って浮かんでいた。


「ワンフー! あんなのぶっ飛ばすニャ!

 猫爪破!」


「よしきたでごわす!

 虎気砲!」


「待つゴリ! ダメゴリ!」


 ゴウリの制止を聞かず、タマとワンフーが同時に超獣玉に向かって拳を放つ。

 二人の技が直撃し轟音が響く。

 

「どうニャ!って……あニャ?」


 タマとワンフーが改めて空を見上げる。

 そこにあったのは、先程よりも一回り大きくなった超獣玉だった。


「バカもんゴリ!」


「ニャぶ!」

「ごわっ!」


 ゴウリのげんこつがタマとワンフーの頭に落ちる。

 その衝撃で二人は地面にめり込み、頭からは煙の様なものが登っていた。


「あの超獣玉は獣力を吸収するゴリ!

 やたらに攻撃したらダメゴリ!」


「なんと……。

 では、どうすれば……」


 更に大きくなった超獣玉を見上げて、言葉を失う僕ら。

 そこへアムが戻ってきて、持ち前の大声でその場の雰囲気を変えた。


「そんな顔しちゃダメ、みんな!

 獣力がダメなら、その生の拳でお殴りなさい!」


「生の拳ってなんだよ……、わっ!」


「いいから行きなさい!」


 リバが呆れた様に呟くと、そんなリバをアムは軽々と持ち上げ、超獣玉に向かってぶん投げた。


「わぁぁぁぁぁ!!!」


 叫びながらもリバは体勢を立て直し、投げられた勢いのまま超獣玉にその拳を叩き込んだ。


「うわぁぁぁぁぁ!」


「ごわふっ!」


 しかしその攻撃も通用せず、弾き飛ばされたリバは、地面に突っ伏すワンフーの背中へと突っ込んだ。


「アム……、超獣玉に直接攻撃も通用しない。

 忘れたの?」


「あら? そうだったかしら?

 リバ、ごめんなさーい!」


 そう言って舌をペロっと出すアム。

 

「覚えてろよ……、アムねーちゃん……」


 リバがワンフーの背中の上で横たわりながら言う。

 アムはそっぽを向いて、誤魔化すように口笛を吹いていた。


「まったく……。

 アムがいるとどうも緊張感に欠けるゴリ」


「そうね……。

 でもそれに救われた事も沢山あった」


 ゴウリは目を合わせるだけで何も言わなかった。

 でも、その顔は言葉とは裏腹に穏やかだった。


「む……? 超獣玉が更に大きくなっている気が……」


 不意にハクが呟く。

 それを聞いてみんなも空を見上げた。


「本当ですね、これは……リオン様……?」


 ライが不安気な表情でリオンを見る。

 リオンは超獣玉を見つめたままで答えた。


「超獣玉が吸収するのは獣力だけではない。

 風の力、地の力、自然界のあらゆる力も吸収する。

 そしてそれはいずれ、吸収出来る容量の限界を迎える」


「もしも限界を超えたら……」


「爆発するわ」


 アムが割って入って答える。

 その答えにリオン、そしてゴウリも頷いた。


「超獣玉が爆発すれば、先ず間違いなくフェリダエは消滅する。

 近接の国々もただでは済まない」


「そんな……、じゃあ一体どうすれば……」


 一同を沈黙が包む。

 その沈黙を破ったのは、聞き覚えのある鼻につく声だった。


「お困りのようですね」


 

 

読んでいただきありがとうございます。


超獣拳の残した最後の試練。

タマ達は突破出来るのか!?

最後に現れたのは誰なのか!?


次話もよろしくお願いします。

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