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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
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第七十六集 友よ死ぬニャ! 逆襲のタマ! 


「ゴウリ様への侮辱は許さんぞ!

 硬針猿弾!」


 待機場所から飛び出したジーショウが、ジャパへと襲い掛かる。

 その全身は、硬化した毛でハリネズミの様になっていた。


「ダメニャ! ジーショウ!」


 タマが止めようと必死に叫ぶが、ジーショウの耳には届かなかった。


「外野は引っ込んでろ!

 冥土の土産だ!

 白黒明快撃はっこくめいかいげき!」


 ジャパが両掌を開いてジーショウへと向ける。

 するとそこから、白と黒に光る獣力破が放たれた。


「ジーショーー!!」

 

 白と黒の獣力破が螺旋状に絡み合い一つになる。

 そしてそのまま、針山となっていたジーショウの体を貫いた。


「がはっ……」


「ニャ!」


 元の体に戻り、落下するジーショウをタマが受け止めた。

 

「ジーショウ! しっかりするニャ!」


 ぐったりとして吐血するジーショウ。

 途切れ途切れだが、タマの呼びかけに応えた。


「タ……タマちゃん……、すまぬ……。

 闘いに水を指してしまった……」


「もういいニャ! 喋るニャ!」


 タマが制止するが、ジーショウは言葉を続けた。


「ゴウリ様は我々エイプの者にとって親も同然……。

 エイプの民として、あの者の発言を許す訳にはいかなかったのだ……。

 拙者が行かなければ、レサや大師でさえ黙ってなかったかもしれん……」


「ジーショウ……」


 そんな二人の下へレサとウー大師が駆け寄る。

 大師はジーショウの体をタマから受け取ると、早速軟獣力で治療を始めた。


「安心して下さい。

 決してジーショウさんを死なせたりはしません。

 タマさんは闘いに集中なさい」


「タマ、任せろ!」


 大師とレサの言葉に頷くタマ。

 去り際、最後の力を振り絞る様にジーショウがタマに声を掛けた。


「タマちゃん……、ゴウリ様より預かった言葉を今こそ伝えよう……。

 "ケモノの力を信じるゴリ"

 "己の肉球を信じるゴリ"

 だそうだ……」


 ジーショウはそう言い終えると気を失った。

 ジーショウを抱えた大師とレサは、急いで戦場から引き上げそのまま医務室へと向かった。

 その後ろ姿を見送ったタマが、改めてジャパへと向き直る。


「さて、仕切り直しニャ」


「ほう……、友を失った割には冷静だな」


 ジャパが意外といった表情でタマを見据えた。


「あれくらいでジーショウは死んだりしニャいニャ」


「"あれくらい"と来たか……。

 相変わらず減らず口を叩く奴だ!」


 ジャバが無音翔でタマとの距離を詰める。

 だがタマは、迫りくるジャバを目の前にしても落ち着いていた。


「虎皇拳アム直伝! 肉球掌底!」


 飛んでくるジャバへ、カウンター気味に掌底を放つタマ。

 ジャバはそれを滑らかな動きで、上空へと飛び上がり躱した。


「甘いニャ」


「何! ぐはっ!」


 しかしなんとタマは、ジャパの動きにピタリと付いていき、その胸に掌底を浴びせた。

 後方へ吹っ飛ぶジャパ。

 何とか着地だけは決めてみせた。


「俺の動きに付いてくるだと……」


 胸を抑えたジャパの顔に汗が流れる。

 その様子を見て僕らも思わず声を上げた。


「ごわーす!!」


「よっしゃー! いいぞタマ!」


「何かタマの雰囲気がさっきまでとは違う……」


 僕がボソッと呟くと、隣のフーがコクリと頷いた。


「ですね。

 あんなタマさん初めて見ます……」


「ええ、僕もです」

 

 改めて戦場を見る。

 膝を付くジャパへ、今度はタマから仕掛けていった。


「まだまだ行くニャ!」


「くっ!」


 タマが掌底を連続して繰り出し、ジャパは必死でそれをかいくぐる。

 さっきまでとは全く逆の展開だった。


「ハッ!」


「ニャ!」


 ジャパが蹴りを放ち、タマとの間合いを取る。

 一旦、闘いが落ち着くと思ったが、タマが休まず仕掛ける。


「今度はこれニャ!

 猫爪破ー!!」


 タマが爪を下から上へと振り上げ、青白い刃を放った。


「見事です、タマさん!」


 タマの猫爪破を見てシュエが興奮気味に声を上げた。

 冷静な相棒の珍しい姿にハクは少し驚いていた。


「食うか! ハッ!」


 ジャパが横へ滑るように動き猫爪破を躱す。

 だが、タマは手を休める事なく次々と猫爪破を放った。


「そこニャ!」


「ハッ!」


 そう言ってタマが大きめの一発を繰り出す。

 それをジャパは宙へと飛び上がり躱す。

 しかしその飛び上がった先には、なんとタマが待ち構えていた。


「自分の策に引っ掛かるニャンてニャ!」


「しまった!」


 タマはジャパの体を捕らえると、うつ伏せにして肩に担ぎ上げた。


「あ、あれは!」


 何処か見覚えのある姿に思わず大きな声が出た。


「ちょっと使うのは不本意ニャが、ワタシも投げ技は持ってるニャ!

 猫爪三日月落としー!!」


「ぬぉぉお!!」


 ジャパを担ぎ上げたまま逆さまになるタマ。

 そのまま地面へジャパの体を叩きつけようと、猛スピードで落下していった。


読んでいただきありがとうございます。


タマ対ジャパ、いよいよ終盤です。

果たして勝つのはどっちだ!


よろしくお願いします。



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