第六十九集 ニャンて迫力! 超獣量級の闘い!
短めのお話です。
よろしくお願いします。
「リバさんニャー!
相変わらず熱い闘いだったニャー!!」
「痛い痛い! やめろタマ!」
闘いを終え、僕らの下へと帰ってきたリバをタマが熱い抱擁で迎えた。
「しかし、貴方の闘いには毎回ヒヤヒヤさせられます」
フーが穏やかに笑って言うと、リバは満面の笑みで返した。
「慣れたもんだろ」
そう言うと二人は、お互いの肉球を差し出し目の前でポンと合わせた。
一方の超獣拳では、倒れたファカマバをマント姿のジャパが自陣へと下げていた。
頭から被ったマントもさることながら、ファカマバの巨体を軽々と引きずるその力からも、かなりの強者感が醸し出されていた。
「遂に残りは儂とジャパの二人か……。
ジャパよ、次はお主が行くか?」
ファカマバを引きずって、横を通り過ぎるジャパにファンが問いかける。
問われたジャパは、足を止めずに無言で首を横に降った。
「そうか……。
ならば儂が行くしかあるまい」
ふぅーと長いため息をついて、ファンが戦場へと足を進める。
それを見たワンフーが意気揚々と叫んだ。
「遂にあの鼻長が出てきたでごわす!
という事はつまり某の出番でごわす!
タマ殿、文句無いでごわすな!」
「ニャむむ……」
腕を組んで、眉間に皺を寄せるタマ。
とはいえ自分で言い出した事なので、言い返す事は出来なかった。
「ほほー!!」
ワンフーはそう雄叫びを上げながら、ファンの待つ戦場へと巨体を揺らし飛び出していった。
「全く、あの子は……」
子供のように無邪気なワンフーを見て、呆れ顔のフー。
「仕方ありませんよ。
強者との闘いを求めるのは、武獣家にとって本能みたいなものですから」
「それは確かに……」
ライの言葉に表情を緩めるフー。
戦場ではワンフーが、ファンに対し抱拳礼をしている所だった。
「虎皇拳ワンフーでごわす!」
名乗りあげるワンフーをファンは無表情で見つめた。
「ワンフーと申すか。
体格的に儂と闘えるのはお主位くらいであろうな。
ぬん!」
ファンがその大木の様な右足で、地面をドンと踏み鳴らす。
それにより、戦場一帯に衝撃波が広がる。
衝撃波を近くで諸に受けたワンフーだったが、微動だにせず涼しい顔をしていた。
「走ってきて暑かったから、気持ちの良い風でごわすな。
これはお礼をせねばならんでごわす。
虎気砲!」
ワンフーが掌を前に向けて差し出すと、そこから青白く光る虎の頭が飛び出した。
「ふん、虎皇拳とは随分と礼を重んじるようじゃな。
パオーン!」
ファンが気合一閃、その長い鼻を振り回す。
すると、一直線にファンへと向かっていたワンフーの虎気砲が、その鼻によって彼方へと弾き飛ばされた。
「それがしの虎気砲をいとも容易く……。
超獣の名は伊達ではないでごわすな」
得意技を簡単に破られ、ワンフーの顔に汗が一筋流れた。
それでもワンフーは決して怯んだという様子ではなく、むしろ何処か嬉しそうにさえ見えた。
「超獣拳、六覇衆が一人ファン!
いざ、参る!」
改めて名乗り上げたファンがワンフーに向かって走り出す。
それに呼応するかのように、ワンフーもまたファンに向かって走り出した。
激突した両者はその太い腕でお互いの肩と首とを掴み、がっしりと戦場の中央で組み合った。
「ごわっ!」
「パオっ!」
読んでいただきありがとうございます。
最後の場面は、プロレスでいうロックアップのつもりで書きました。
ロ◯ンマスク対喧嘩◯ンですね。
ワンフー対ファンは一体どうなるのでしょうか?
よろしくお願いします。
評価などもお願いします。




