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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
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第六十七集 赤く染まる戦場! リバ対ファカマバ!


 空からファカマバが迫りくるが、リバはその場から動かなかった。

 

「リバ様!」


「ぶっ潰れろ〜」


 ファカマバの圧殺巨尻弾が地面へと着弾する。

 リバはそれを既のところで躱したので、その風圧で大きく飛ばされてしまった。

 だがそのお陰で、ファカマバが着弾時にばら撒いた赤い汗の範囲外へと着地する事が出来た。


「上手いニャ!」


「ええ。

 相手の技の威力を利用して飛んで、汗を踏まないようにするとは流石ですね」

 

 リバの機転の効いた動きに舌を巻く僕ら。

 ファカマバも舌打ちをして悔しさを露わにした。


「ちぇ〜、さっさと終わらせようと思ったのにな〜」


「さっき"楽しませて"って言ってたじゃねーか!

 矛盾してんぞ!」


「細かいねぇ〜、君」


 ファカマバはそう言うと、自身の赤い汗の中を通りリバへと突進した。

 その速さはジーショウ戦で見せたものより更に上がっていた。


「そんな尻でよくそんな速く動けんな!」


 それでもリバはその突進を軽々と躱してみせた。


「フェリダエ一の速さを持つリバです。

 ファカマバも確かに速いが、リバには遠く及びません。

 だが、やはり気になるのはあの汗……」


「ごわすな。

 もしかしたら、他にも何か仕掛けがあるやもしれんでごわす」


 フーが心配そうな表情で言うと、ワンフーも同じ目をして言った。

 ヒト型ケモノ型という違いこそあっても、やはりそこは姉弟というのを改めて感じさせた。


「君、ホントすばしっこいねぇ〜。

 ても、そろそろ足場も無くなってくるよ〜」


 ファカマバが突進を繰り返す間に、戦場はファカマバの赤い汗でかなりの部分が覆われていた。


「その突進はそれが狙いかよ。

 でもこんなもんは……」


 今度はリバが宙へと飛び上がる。

 そして誰もいない地面に向かって、勢いよくその長い脚を突き刺した。


「猟豹波紋蹴!」


 先程ジーショウを救った技を再び放つリバ。

 リバを中心に広がった衝撃波で、地に広がった汗が吹き飛び、二人の周辺は元の茶色い地面が露わになった。


「次はこっちの番だ!」

 猟豹驚駆!」


 研鑽会でも見せた技で、一瞬にして間合いを詰めるリバ。

 

「かばっ!?」


 瞬時に目の前に現れたリバに、慌てて両腕で守りを固めるファカマバ。

 リバがその肩を大きな爪で薙いだ事で、ファカマバの肩から鮮血が飛び散った。


「いいニャー! リバさん!」


 だが血と思われたそれは、ファカマバの体を覆う赤い汗だった。


「ちぃー! ホント厄介な汗だ!」


「汗っかきなんだよね〜」


 ファカマバは閉じていた両腕を広げ、その場でグルグルと回る。

 それにより、またしても地面が赤い汗で一杯になった。


「懲りねーやつだな。

 猟豹波紋蹴!」


 リバが再度、猟豹波紋蹴を放つ。

 撒かれたばかりの赤い汗が飛ばされる。


「あまいよ〜」


 それを見たファカマバは、なんと鼻の穴の中に何か細長い物を入れて小刻みに動かした。


「はっ……、はっ……、ばぁっくしょょよん!!」


 ファカマバが物凄い大きなくしゃみをした。

 その勢いで、吹き飛んでいた赤い汗が今度は逆方向へと飛ばされ、リバの全身へと降り掛かった。


「ちっ……。

 最悪だ……」


 全身ぐっしょりと赤く染まるリバ。

 その姿に僕らも思わず声を上げてしまった。


「リバさん!」


「ごわす!」


「これは……」


 対するファカマバは、自身の策が当たった事に満足そうな表情だった。


「それは"赤粘汗"だよ〜。

 ベトベトで動きづらいでしょ〜。

 フガフガフガ」


「こんな屈辱は初めてだ!

 ファカマバ!

 テメー! 後悔するぞ!」


 その大きな瞳を尖らせ、ギロリとファカマバを睨みつけるリバ。

 しかし、ファカマバは怯むどころか相変わらずのしたり顔だった。


「いいね〜。

 その顔がもうすぐ恐怖で歪むんだね〜

 フガフガフガ!」


 笑いながら突進するファカマバ。

 それを躱そうと飛び上がるリバだったが、粘る汗のせいで高さが出なかった。


「ぐあっ!」


 リバの右足がファカマバの巨体に当たる。

 それによってバランスを失ったリバは、地面へと投げ出された。


「リバ様!」


 下がって見ていたジーショウも思わず叫ぶ。


「騒ぐな!

 大したことねぇ!」


 すぐに起き上がるリバだったが、足が痛むのか何処かぎこちない立ち姿だった。


「これは……、マズイですね……」


 ライから心配の声が漏れる。

 その言葉に一同も吊られて表情が曇るが、ただ一人フーだけは真っ直ぐに戦場のリバを見つめていた。


「リバの真骨頂はこれから。

 リバの粘り強さはあの赤い汗の比ではありません!」


 

読んでいただきありがとうございます。

今日も何とか投稿出来ました。


ピンチのリバはこの窮地を脱することが出来るのか!?


明日も投稿出来るように頑張ります。

よろしくお願いします。


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嬉しいです!

ありがとうございます。


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