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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
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第六十六集 キター! 女神降臨ニャ!


「嘘は良くないよ〜」


 更に速度を上げてジーショウへ突進するファカマバ。

 相変わらず赤い液体で足元が悪いのか、ジーショウは躱しきれず再び跳ねられ宙を舞う。

 だが、毛を硬化させたジーショウは無傷だった。

 

「効かぬ!」


 ジーショウは先ほどと同様に、体を捻り空中で体勢を立て直す。

 しかし、ニヤリと笑ったファカマバが、空中のジーショウ目掛けて飛んだ。


「いただきー」


「飛んだ!? あの巨体で!」


 驚く僕らを尻目に、ファカマバはその大きな口を全開に開けて、ジーショウへと襲いかかった。


河馬爆食かばくしょくー」


 ジーショウがファカマバの口に飲み込まれる。


「ジ、ジ、ジーショウが食われたニャー!!」


「丸呑みでごわすー!!」


 タマとワンフーが頭を抱える。


「いや」


「ええ」


 その隣のフーとライは対象的に落ち着いていた。


「痛っ〜」


 そう言ってファカマバが口からジーショウを吐き出す。

 吐き出されたジーショウの体は、まるでイガ栗の様にトゲトゲになっていた。


「黒猩拳奥義、猿毛硬針えんもうこうしん

 殻ごと栗を食べる馬鹿はいないでごザル!」


 毛をトゲトゲに逆立てたジーショウがニヤリと笑う。

 動揺するかと思われたファカマバだったが、負けじと口元を緩めた。


「オイラは殻ごと食べられるよ〜。

 よく見なよ、君の毛」


「何?……!」


 ファカマバがそう言った瞬間、なんとジーショウのトゲトゲの毛がバキバキと音を立てて崩れた。


「まさか拙者の猿毛硬針を折るとは……。

 なんという咬合力!」


 思わず動揺が顔に出るジーショウ。

 ファカマバはそれを見て更に表情を崩した。


「それに君、もう逃げられないよ〜」


 言うと同時にジーショウの足元へと視線を向けるファカマバ。

 すると、今までジーショウの足を滑らせていた赤い液体が、今度は粘性を帯びてジーショウの足へと纏わりついていた。


「くっ! これは何でごザル!」


 必死で足を動かすジーショウだったが、ネバネバの赤い液体からは逃れられなかった。


「オイラの汗は粘度を変えられるんだ〜。

 超獣拳奥義、赤粘汗せきねんかん

 それじゃあ終わりにするよ〜」


 言い終わるや否や、ファカマバは空中へと舞い上がった。


「むぅ!」


 何とかその場から逃れようとするジーショウ。

 だがやはり赤いネバネバは、ジーショウの足を捕えて離さなかった。


「ジーショウさん!」


「逃げるニャー! ジーショウ!」


 必死でジーショウを鼓舞する僕らだったが、それも虚しく響くだけだった。

 ファカマバはその巨体を丸めると、一際大きい尻を下にして、空からジーショウへと落下していった。


「奥義〜、圧殺巨尻弾あっさつきょこうだん


「猟豹波紋蹴!」


「あれは!」


「来ましたね」


 ファカマバがジーショウへと落下する直前、何者かが一足早くその近くへと降り立った。

 地面へと突き刺さったその者の足元からは、同心円状に衝撃波が広がった。


「あれ〜? 手応えがないな〜」


 一歩遅れて尻から着地したファカマバ。

 その大きな尻の下にジーショウはいなかった。

 ジーショウはそのすぐ近くで、膝を着いて肩で息をしていた。


「危なかった……。

 衝撃波が、あの汗を吹き飛ばしてくれなければ終わりでござった。

 感謝するでごザル!」

 

 膝を着いたまま、突然現れた何者かに抱拳礼をするジーショウ。

 その視線の先では、美しい長い髪が風に靡いていた。

 スラッとした全身の所々に、黒い斑点の着いた毛皮を纏ったその姿は、改めて見ても女神の名に相応しかった。


「感謝してる場合かよー、ジーショウ。

 でもお前がやられるなんて、相当な使い手みてーだな」


「リバ!」


 フーが満面の笑みで戦場のリバへと拳を突き出す。

 リバも同様に笑顔で拳を突き出し応えた。


「持たせたな!

 豹猟拳リバ! 参戦だ!」


読んでいただきありがとうございます!


ジーショウのピンチ、救ったのはリバでした。


次回、リバVSファカマバ!

よろしくお願いします。


いいね等もお願いしやす。

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