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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
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第六十五集 激突! さるカバ合戦ニャ!


「ウー大師ー!!」


「お久しぶりですね。

 皆さん」


 ウー大師とジーショウが獅子爪牙拳へと現れた。

 しかも空から……。

 一体どうやって……。

 ウー大師は相変わらず変なポーズを決めている。


「あの〜、大師。

 何で空から……?

 というかどうやって?」


「いい質問です」


 そう言って謎のポーズを解き、後ろ手に組む大師。

 ただ、その腕には大きな翼が着いているので、それを引きずる形になっていた。


「ゴウリ様にぶん投げてもらったのです。

 そして最高到達点に達してから、この翼を広げて滑空してきました」


 再び翼を広げて見せるウー大師。

 丈夫そうな木の骨組みに、滑らかに光る大きな葉っぱが隙間なく貼り付けられていた。


「いやいやいや……。

 大猩拳からここまで、どれ程あると思ってるんですか……」


 僕とタマがそれって首を横に振る。

 ただレサは横ではなく、縦に首を降っていた。


「ゴウリ様なら……、いける……。

 多分、余裕で」


「う! た、確かに……」


 レサの言葉を受け、ゴウリならそんな事も可能かもしれないと思ってしまった。

 正直、大師の滑空もメチャクチャなんだけど……。

 ただ、大師達は実際にやって来た訳なので、受け入れるしかなかった。


「あの、エノさん?

 そちらの方は?」


 ライが唖然とした顔で訊ねてきた。

 無理もない。

 突然、空からサルが飛んできたんだから……。


「こちらはラオ=タン=ウー大師です。

 エープでは高名な武獣家で、僕の師匠でもあります。

 そしてもう一人はジーショウさん。

 黒猩拳の使い手です」


 僕が紹介すると、ウー大師は足を交差させ、深々とお辞儀をした。

 相変わらずキザっぽい仕草だ。

 ジーショウはお決まりの抱拳礼だ。

 一通り挨拶を交わすと、ウー大師はレサへと顔を向けた。


「さて、レサさん。

 何ゆえ私を呼んだのですか?

 言っておきますが私は闘いませんよ」 


「いや、とりあえず砂混じりの煙を見れば、何かしらしてくれると思って。

 まさか大師自ら来てくれるとは……」


 レサが頭を掻きつつ申し訳無さそうに言うのを、大師は顔を顰めて聞いていた。


「まぁ良いでしょう。

 私はジーショウさんをここまで運んできただけですから。

 後は高みの見物といきます」


 そう言うと大師は後ろへと下がって行った。

 ただ自作の翼を引きずっているので、その姿は何処か滑稽に見えた。

 

「どれ、拙者の相手はあの者でごザルな?」


 反対にジーショウは戦場の方へと進み出て、ファカマバを見据えた。


「ニャにを言うー!

 ジーショウ!

 次はワタシの出番ニャ!」


 タマがジーショウの行く手を阻む。

 ジーショウは、横向きで腕を組むいつものポーズで顔だけタマに向けた。


「タマちゃん、あんな得体の知れない奴とタマちゃんを闘わせる訳にはいかんのだ。

 タマちゃんの相手はあのマントの者。

 とぉ!」


 言うとジーショウはバク転を繰り返し、ファカマバの待つ戦場へとおどり出た。

 ちなみにそのマントの奴ことジャパは、相変わらず倒れた超獣拳の者たちを介抱していた。


「ニャニャニャー……。

 ジーショウめー!

 突然出てきてワタシの出番を奪うニャんてー!」


 何度も出鼻を挫かれて、タマは怒り心頭といった感じだ。


「大体、得体の知れなさならマントの奴の方が上ニャー!」


 ただタマがいくら叫んでも、既にジーショウは戦場に立ちファカマバと対峙してしまっていた。

 ファカマバはその大きな口を全開にして欠伸をした。


「ふぁ〜〜。

 待ちくたびれた。

 で、オイラの相手は君でいいの?」


「黒猩拳ジーショウ、参る!」


「ふ~ん、じゃあ行くよ〜」


 構えたジーショウに、ファカマバが早速突進した。


「む、早い!」


「あの巨体でなんという動きでごわす!」


 ファカマバの突進を軽い身のこなしで躱すジーショウ。

 だがファカマバは直ぐに反転し、再びジーショウを襲う。


「なに!」


「甘い甘い」


 その見た目に似合わない動きに面食らうジーショウだったが、再びの突進も何とか躱した。


「俊敏性もあるニャ!」


「ええ。

 これは手強いですね」


 タマの言葉にライが頷き同意する。


「まだまだ行くよ〜」


 話し方は変わらずゆっくりだったが、ファカマバが突進するスピードを更に上げた。


「確かに速い。

 だが、ただ突進するだ……!?」


「まずいニャ!」


 ファカマバの突進を躱そうとしたジーショウが足を滑らせた。

 よく見ると地面が何か赤い液体で濡れていた。


「掛かった〜。

 超獣拳奥義、赤滑汗せきかつかん


 体勢を崩したジーショウにファカマバの巨体が突っ込む。


「ジーショウ!」


 宙へと跳ね飛ばされるジーショウ。

 余りの威力にこれで終わりかと思われたが、なんとジーショウは空中で体を捻り、見事に着地してみせた。


「あら〜?

 何で生きてんの〜?」


 不思議そうに首を傾げるファカマバ。

 それを見てジーショウは不敵に笑った。


「ふっ、驚いたようだな。

 これぞ黒猩拳奥義、猿毛不壊えんもうふえ

 硬化されたこの黒い毛は全てを跳ね返す!」


 自信満々の表情でジーショウが言うと、ファカマバが眉間に皺を寄せた。


「全てを跳ね返す〜?

 嘘はダメだね、おサルさん」


 そう言ってファカマバは再びジーショウへ突進した。


読んでいただきありがとうございます。


ついに毎日投稿が止まってしまった。

でもお話はまだまだ続きます。


進化したジーショウはファカマバを如何に攻略するのか!?


宜しくお願いします。



評価などもお願いします。

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