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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
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第六十三集 完成ニャ! 真の雷下咬拳・滅!

何とか今日中の投稿、間にあいました。


よろしくお願いします。

 

「先程の技は小手調べと言ったか?

 ならば見せてみよ! お主の本気を!」


 腕を組み厳しい表情で言うミコア。

 対するリュンピョウは余裕の笑顔だ。


「言われずとも。

 ちなみに先程見せたのが雷下咬拳と言います。

 我が流派の基本にして至高の唯一の技。

 我々はとにかくこのわ……」


「御託はいい! さっさと見せろ!」


 ミコアが声を張り上げる。


「せっかちな方だ。

 仕方ない。

 といっても見えるかどうか分かりませんが……」


 そう言うと、再びリュンピョウの姿が地上から消えた。

 そして戦場の上空が青白く次々と光った。


「出たニャ!

 雷下咬拳・滅ニャ!」


「百年に一人しか生まれないという、雷下咬拳の派生技の使い手。

 リュンピョウさん、穏やかそうに見えて恐ろしい方だ」


「ええ。

 全くです」


 ライが軽く笑いながら言うと、フーも同意するようにゆっくりと頷いた。


「取った!

 雷下咬拳・滅!」


 青白い光がミコアを襲う。

 その瞬間、戦場を眩い光が包み、二人の姿が見えなくなった。


「うわっ!」


「ごわっ!」

 

 眩しさと衝撃で舞った砂埃に、思わず目を背ける僕たち。

 ようやく見えるようになると、そこには真っ直ぐ前を見て両手を広げるミコア。

 その背後から襲い掛かるリュンピョウは、先ほどと同じ様にミコアに触れることなくその手前で止まっていた。


「な、なに……」


「背後からならいけると思ったか?

 当然、私の結界は全方位結界だ」


 再び後ろへと飛び、間合いを取るリュンピョウ。

 その顔に冷汗が一筋流れた。


「流石、超獣と言うだけの事はありますね……」


 二人の攻防を見て、ワンフーが唸る。


「うーん。

 リュンピョウ殿の技も、それがしと闘った時より格段に速さ、威力共に上がっているでごわす。

 それを防ぐとは……」


「確かにワンフーさんの言う通りですね。

 ただ、リオン様が研鑽会の時に、雷下咬拳・滅はまだ完成していないとおっしゃってました。

 もしも雷下咬拳・滅が完成していればこんな物ではないでしょう」


「うーん……」


 ワンフーとライの話を聞いて、僕たち"タマさん御一行"も揃って唸ってしまった。

 戦場では、ミコアがリュンピョウの方へクルリと向き直った。


「どうした?

 もう終わりか?

 ちなみに私の結界はこういう使い方も出来るぞ」


 言い終わるや否や、ミコアはまたしても両手を広げた。

 といってもただそれだけで、何かが起きたようには見えなかった。


「!?」


 ところがリュンピョウが、突然何かを躱すように横へと飛んだ。


「え?」


「結界ニャ!」


 リュンピョウの謎の行動に戸惑っていると、タマがそう言った。


「結界?」


「ニャ。あのミコアとかいうやつ、恐らく張った結界を獣力破の様に飛ばせるみたいニャ」


「多分そう……」


 タマの説に、レサも頷き同意した。


「くっ!」


「そこ!」


 見えない壁が押し寄せてくるのを、リュンピョウは何とか躱していた。

 時々掠ってしまうのか、肩や腕が弾かれる時はあったが、上手く直撃は避けていた。


「先ほどの技は、動きながらは出来ぬとみた。

 獣力を練るのに時間がかかるのであろう」


 そう言いながらも結界を飛ばしていくミコア。

 リュンピョウは苦笑いを浮かべつつそれを躱した。


「動きながらも可能ですよ。

 ただ時間がかかるのはその通りです。

 といってもそれは……」


 またしてもリュンピョウが地上から姿を消し、上空に青白い火花が散った。


「昔の話です!

 雷下咬拳・滅!」


 結界とリュンピョウが再度ぶつかる。

 

「無駄だ。

 その技では私の結界は破れん」


「では、連続ならばどうでしょう?」


 そう言って離れたリュンピョウは、間髪を入れず雷下咬拳・滅を発動した。

 

「その結界も、張り続ける事は出来ないのでは?

 いつまで持つか!」


「それはお互い様だろう。

 根比べをするか!」


 リュンピョウは何度も何度も結界へと牙を向ける。

 だが、その全てをミコアの結界は防ぎきった。


「はぁはぁ……」


「根比べは私の勝ちか?」


 一旦距離をとり、肩で息をするリュンピョウ。

 ミコアもかなり消耗してはいるが、まだその顔には余裕があった。


「マズイでごわすな」


「ニャ……。

 "滅"の威力も速さも落ちてきてるニャ」


 ワンフーとタマが揃って顔を顰める。

 その隣ではレサも難しい顔をしていた。

 そんなレサの顔を見て、不意にある事を思い出した。


「レサ、雷下咬拳ってどんな流派なの?

 雷下咬拳・滅ってどんな技?」


 "歩く武獣流派大全"ことレサに、今更だけど聞いてみた。

 別に何か含みがあった訳ではない。

 ただ改めて確認する事で、何か闘いのヒントでもあればと思ったくらいだった。


「雷下咬拳、獣力を使い上空から咬み技を仕掛ける"雷下咬拳"のみを鍛錬する流派。

 "雷下咬拳・滅"は雷下咬拳の派生技。

 通常の雷下咬拳の数倍の威力と速さを持つ。

 あまりの速さに、空気との摩擦で熱を発し、通常とは違いあか……」


「あか?」


「寝てるニャー!!」


 一点を見つめ、淀みなく話し続けていたレサ。

 彼女にしては喋り過ぎたのかもしれない。

 話の途中で寝てしまった。


「レサー!

 起きるニャー!

 一番気になる所ニャー!」


 タマがレサの肩を揺さぶるが、もちろんレサはそんな事では起きなかった。


「あか……?」


 僕らはレサの残した謎の言葉に戸惑いながら、再び戦場へと目を向けた。


「雷下咬拳……」


 この闘いで何度目だろう。

 青白い光が点滅する修練場の空。

 

「いい加減諦めよ!

 行獣遮断壁!」


 ミコアが結界は張る。

 よくは見えないが、何となくミコアの周りの空気が、半球状に揺らいでいる気がした。


「む? 何か……」


 フーが顎に手を当て呟く。

 すると、青白く点滅していた光が次第に赤みを帯びてきた。


「熱を発し……、あか……、赤!」


 ライが目を見開いて叫ぶ。

 その時には、リュンピョウの体は青白い光と赤い炎の両方に包まれていた。

 そのリュンピョウの体が結界へと突っ込んだ。


「滅!!」


「!?

 むっ!」


 両手を広げて立つミコアの顔が歪む。

 明らかに今までとは違う。


「長く張り続けられるよう、無意識に結界を張る力を温存しましたね。

 でも先ほどまで見せていた物は、本当の雷下咬拳・滅ではありません」


「ぐぬぬぬっ……」


 リュンピョウの体が結界へとめり込んでいく。


「これが真の雷下咬拳・滅。

 力を温存した結界で防げるものではありません」


「ぐあー!!」


 ついにリュンピョウの体が結界を突き抜けた。

 それと同時にミコアの体が鮮血と共に宙を舞う。

 

「雷下咬拳、四百年の歴史。

 その真髄をお見せしました」


 地面に横たわりピクリともしないミコアへ、リュンピョウは静かに抱拳礼をしてみせた。

読んでいただきありがとうございます。


流石リュンピョウ、百年に一度の逸材です。

次戦は誰と誰が闘うのか?


よろしくお願いします。


お願いシマッス。


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