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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
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第六十二集 がっぷり四つニャ! 雷VS結界!


「こらー! リュンピョウ!

 突然現れた上に、ネコの頭を踏んづけるとはどういう了見ニャー!!」


 タマは飛び上がり、顔を真っ赤にしていた。

 戦場に立ったリュンピョウは、ズルそうな笑顔で振り向いた。


「すいません、タマさん。

 丁度良いところに頭があったもので」


「ニャロー!

 しかも次はワタシの番ニャー!」


 タマの抗議を受けたリュンピョウだったが、全く意に介していない感じだった。


「リュ、リュンピョウさんだ……」


「なぜ、あの雷ネコが……」


 突然登場したリュンピョウに僕とレサは言葉を失っていたが、フーやライは冷静だった。


「アム様の仕業でしょう。

 もしかしたら呼ばれたのは、リュンピョウ殿だけでは無いかもしれませんよ」


 フーがいつも通りの穏やかな笑顔を見せる。


「ですね。

 しかし四天武獣のリュンピョウさんとは、この上ない援軍だ」


 優しい微笑みを浮かべ戦場へと目を向けるライ。

 そこでは相変わらずタマとリュンピョウがやり合っていた。

 

「もう出てきてしまいました。

 お譲りください」


 そう言って抱拳礼をするリュンピョウ。

 タマは口をへの字に曲げてそれを見ていた。


「ニャむむ……。

 そうニャ!

 ちょいとそこの超獣拳のお方」


「何か?」


 タマがその大きな手をヒラヒラと上下に振る。

 呼びかけられたミコアが無表情でタマを見た。


「ワタシとそこの雷男と、どっちと闘いたいかニャ?

 そいつは一つしか技を使わないから飽きるニャよ〜」


「か、雷男……」


 随分な言われように、リュンピョウは苦笑いするしかなかった。

 対するタマは、お返しと言わんばかりに悪戯な顔をしていた。


「どちらでも構わない。

 でもさっき見せた光、興味深い……。

 それに一つの技のみか面白い。

 お主に決めたぞ」


 ミコアがその長い鉤爪でリュンピョウを指名した。


「し、しまった!

 逆効果だったニャ!」


 指名漏れしたタマが、肩を落としてトボトボと僕らの下へと戻ってきた。


「タマ、次だよ次」


「そう……。

 それにアイツ弱そう」


 レサが指さした先のミコアは、鉤爪こそ鋭いがこれまでの二人に比べれば確かに見た目では見劣りした。


「いえ、あの者も超獣拳六覇衆の一人。

 決して侮れません……」


 フーが厳しい顔をして言う。 

 いつも穏やかなフーが見せた厳しい表情は、何処か緩んでいた僕らの気持ちを引き締めるのには十分だった。


「リュンピョウ殿は決して油断などしないでごわす。

 きっと更に進化した雷下咬拳を見せてくれるでごわす」

 

 ワンフーが腕を組みながら言うと、僕らの視線はリュンピョウへと注がれた。


「リュンピョウとやら、一つしかないという技、早速見せてもらおうか」


 そう言うミコアだったが、全く構えようとはしなかった。

 リュンピョウが怪訝な顔をする。


「お見せしても良いですが、そのままだとそれが最初で最後になりますよ」


 その瞬間、リュンピョウの体が地上から消えた。

 

「!?」


「雷下咬拳!」


 上空へと飛んだリュンピョウが、例の如く雷と化してミコアへと襲いかかった。


「むん!」


 しかし、リュンピョウの牙がミコアへと届くことはなかった。

 両手を広げて立つミコアの目の前で、リュンピョウの体はまるで何かにぶつかったかのようにその動きを止めた。


「!?」


「何ニャ!」


 リュンピョウが後ろへと飛び、一旦間合いを空ける。

 ミコアは変わらず両手を広げて立っていた。


「それがお主の技か?

 確かに素晴らしい速さと威力。

 だが、私には通用しない」

 

「何だ……、今のは?」


 リュンピョウが顔を顰める。


「何も無いのに、リュンピョウ殿は何かにぶつかったみたいでごわした」


「ニャ〜? ホントニャ。

 どういう事ニャ?」


 ワンフーとタマが揃って首を傾げる。


「ふむ……。

 はっきりとは分からないですが、あのミコアという者が何かしたのは間違いないでしょう」


「そうですね。

 恐らく獣力で障壁の様な物を作り出しているのでは?」


 ライとフーが、ミコアの方を見つめたまま言う。

 視線の先のミコアは腕を下ろし、力を抜いた感じで佇んでいた。

 そこへリュンピョウが足元に落ちていた小石を拾い、ミコアに向かってヒョイと投げた。

 

「?」


 ミコアはその小石を首を横に倒して躱した。

 するとリュンピョウは間髪を入れず、今度は小さな獣力破を放った。


「ふっ」


 ミコアは軽く口元を緩めると、両手を広げて先程と同じ姿勢になった。

 リュンピョウの放った獣力破はミコアの体に当たることなく、その目の前で何かに打ち消された。


「やはりそうか……」


 リュンピョウが納得した様に頷く。

 それを見てミコアが再びふっと笑った。


「気づいたか?

 そう、私が両手を広げると、私の目の前には結界が張られるのだ。

 これぞ超獣拳奥義、行獣遮断壁キープアウト


「キ、行獣遮断壁……」


「雷下咬拳にとっては決して相性の良い相手ではなさそうですね」


 予想が当たったライだったが、それに反してその顔は晴れなかった。


「結界ですか……。

 丁度いい。

 私の雷下咬拳と貴方の結界、どちらが上回るか……。

 ちなみに先程のはほんの小手調べです」


「純粋な力比べか。

 分かりやすくて良い。

 ちなみに私も技と呼べるのはこの結界のみだ!」


 

読んでいただきありがとうございます。


リュンピョウ対ミコア、始まりました。

リュンピョウはミコアの結界を突破することが出来るのか!?


次回は果たしてどうなる!


これまで一話から毎日投稿を続けてきましたが、もしかしたら明日は投稿出来ないかもしれません。

何とか頑張るつもりですが。


62話で途切れるのか……。

中途半端だ。


毎日読んでくださっていた方、もしもいらっしゃいましたら申し訳ありません。

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