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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
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第五十三集 よく見りゃ銀色! 新たなる師ニャ!


「行くニャ! ワンフー!」


「ごわーす!」


 煙を上げ終わり、レサと道場へ戻るとタマとワンフーが熱のこもった手合わせをしていた。

 タマの動きは少し前に比べたら、まさに雲泥の差だった。

 肉球の壁もさらに精度を増していた。

 ワンフーの重い一撃さえも、吸収したり跳ね返したりと、その使い分けも上手くなっていた。


「効かんでごわす!」


「ニャにくそー!」


 ただ課題は攻撃力で、特にワンフーのような大きくて体力のある相手には、大きなダメージを中々与えられないって感じだった。

 その課題はタマも自覚している様で、色々試行錯誤していた。


「やっぱり猫爪破かニャ……」


 タマが自分の鋭い爪を見つめて言った。

 猫爪破……、タマはそれを何度か放った事があるが、それは"獣総栄食"の力を借りてだった。

 自力で放つには、まだ何か足りないのだろうか。


「おお! ハク殿、シュエ殿!」


 そこへ雪尾拳の二人、ハクとシュエが揃ってやって来た。

 全身白いその姿は、まるで雪の妖精の様だった。


「何やら気合の入った声が聞こえたもので、吊られて来てしまいました」


 ハクはそう言ってタマ達に抱拳礼をした。

 するとタマが目の前まで行って、ハクとシュエに訴えた。


「ハクさん、シュエさん!

 ぜひ、手合わせをお願いしたいニャ!」


 二人はタマの熱意に驚いて顔を見合わせたが、すぐに穏やかに微笑んだ。


「こちらこそ是非お願いします。

 来たる超獣拳との闘いに備えて、お二人以上の存在はそうはいませんから」


「おお! 有り難いでごわす!」


「ニャったー!」


 飛び上がって喜びを表現するタマとワンフー。

 まるで子供の様な二人だった。


「ハク殿、研鑽会の続きをするでごわす!」


「望むところです」


 ワンフーとハクが対峙する。

 そうなると必然的にタマはシュエと手合わせする事になった。

 シュエが、肩口で揃えた白い髪をなびかせタマを見た。

 近くで見るとその髪はキラキラと光っていて、白というより銀色といった方が正確かもしれなかった。


「タマさん、よろしくお願いしますね。

 研鑽会でのタマさんの闘い、素晴らしかったです。

 興味深く見させてもらいました。

 何でも猫爪拳の門下でありながら、エープのゴウリ様にも師事されたとか」


 シュエに褒められて、タマは素直に喜び頭を撫でた。


「ニャ〜、結果的にそうなっただけニャんだけど……。

 シュエさんこそ、ライさんとの闘いで見せた吹雪、スゴかったニャ!」

 

 そういえば、シュエはそんな技を使っていたな。

 あれってもしかしたら、猫爪破と同じで、所謂"飛び道具"ってやつじゃないのか?


「タマ! シュエさんにコツを教わったらいいんだよ!

 獣力を形にして飛ばすのは、猫爪破も一緒じゃない?」


「ニャニャ!

 確かにそうニャ!」


 僕らの会話を聞いて、シュエは何が何だかというような不思議そうな顔をしていた。

 そんなシュエに改めてタマが抱拳礼をして言った。


「シュエさん! 吹雪を起こす技の、コツみたいのがあれば教えてほしいニャ!

 ワタシも"飛び道具"系の技を使いたいのニャ!」


 タマの訴えにシュエは眉をひそめた。


「"風雪尾扇"は雪尾拳の秘中の秘とも言える技。

 決して他流派に軽々しく教えられる物ではありません」


「やっぱりそうニャか……」


 がっくりと肩を落とすタマ。

 そんなタマにシュエは優しく微笑みかけた。


「しかしその前段階、単純に獣力を体から切り離して放つ。

 この部分であれば教える事は可能です。

 そこはどの流派でも共通する部分でしょうから」


「ニャニャ! ニャんと!」


 タマが目を丸くし、それを見てシュエがニコリと笑う。


「今度の闘いはフェリダエの闘い。

 あまり細かく、自流だ他流だの言っている場合では無いですからね」


「ありがたニャ」


 改めて抱拳礼するタマ。


「では、時間も無いですからね。

 早速やっていきましょう。

 早く出来る様になって、私の修行にも付き合ってもらわなくては」


 そう言うとシュエは肉球をタマに向けた。

 向けられた肉球に、タマも自身の肉球を重ね合わせた。


「もちろんニャ!」

読んでいただきありがとうございます。


短めのお話でした。

猫爪破は使える様になるのか。


よろしくお願いします。



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評価もしていただけたら嬉しいですニャ。

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