表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第二章 VS超獣拳〜
51/89

第四十八集 時が来た! 今だ、成果を見せるのニャ!


 飛んでいったタマを追いかける。

 しばらく走ると、地面の上で目を回しているタマがいた。


「タマ! しっかり!」


 タマの肩を揺すると、タマの目がパチっと開いた。


「おお! エノ!

 ニャー! あいつ化け物ニャ!」


 タマが首で跳ね起きる。

 そして、そのまま戦場へと戻ろうとした所を慌てて引き止めた。


「待って待って、タマ!

 ねぇ、前と同じように……」


 そう言うと、タマも以前の事を思い出したようにハッとした。

 だがタマはそれを打ち消すように、すぐに首を横に振った。

 

「いや、やめとくニャ。

 あれはヤバい代物ニャ。

 みんなを信用しない訳じゃニャいけど……

 でも、やっぱりあれは秘密にしといた方がいいニャ」


「そうだね……」

 

 僕も頷いて同意すると、タマはニカッと笑った。


「それに武獣家として、なんとかアイツを倒してみたいニャ!

 アイツを倒すことで武獣家としてまた成長出来る気がするニャー!」


 そう言うとタマは、再びボストカゲの方へ全速力で走り出した。

 僕もタマの後を急いで追うと、戦場ではフー達とシズの四人が、なんとかボストカゲと渡り合っていた。


「虎気砲!」

「虎気砲!」

「虎気弾!」


 大小のトラ頭三つが、ボストカゲに向かって飛んでいく。

 それらが直撃し砂埃が舞う。

 そこにシズが飛び込む。


「獅子獣力衝!」


 研鑽会でライが使っていた技だ。

 シズがライオン型に青白く光る拳を、ボストカゲの脳天に叩き込んだ。


「やったでごわすか!?」

 

「いや!」


 砂埃が晴れると、そこにはフー達を睨みつけて立っているボストカゲの姿があった。


「ギャオオオォォォォ!」


「怒ってるー!」


 ティグがお玉とネギで頭を覆う。

 そんな滑稽な姿などお構いなしに、ボストカゲはフー達に向かって突進していく。

 

「みんな逃げるニャ!」


 タマがそう叫んだ時、不意に何か小さいものが、フー達の側を通り過ぎた様に見えた。


「レサかニャ!?」


 その小さいものはなんとレサだった。

 フー達の間を通ったレサは、なんとボストカゲへと向かって飛んだ。

 ボストカゲはフー達の事しか目に入らないようで、レサの存在にはまだ気が付いていないみたいだった。


猿針含毛えんしんがんもう!」


 ボストカゲの顔の前に飛び出したレサは、なんとなんとその小さな口から何本もの針をプッと吐き出した。

 ボストカゲの目に、レサの吐いた針が突き刺さる。

 これには流石のボストカゲも、突進を止め絶叫した。


「ギャギャオオォ!」


 立ち止まり両手で目を覆うボストカゲ。

 フーはその隙を見逃さなかった。


「好機! 虎気流星砲!」


 幾つもの獣力の虎の頭が、ボストカゲへと降り注いだ。

 目が見えないボストカゲは、これをほとんどまともに受けた。

 大きなダメージを負ったボストカゲに、今度はワンフーが突進し、ボストカゲの足へと組み付いた。


「ごわごわすー!!」


 そしてワンフーはその足を持ち上げ、なんとそのまま空中へと投げ飛ばした。

 驚くべきはワンフーの怪力、あの巨大なボストカゲが豆粒みたいな大きさに見えるほど高く上がった。

 それを見たタマが僕を見て言った。


「エノ! ワタシが飛ぶニャ!

 そしたら砂塵を起こす要領で風を起こして、ワタシを後押しするニャ!」


「ええ! そんな事出来る!?」


「ええい! とにかくやるニャー!」


 そう言うとタマは、空から落ちてくるボストカゲに向かって、縦回転しながら上昇していった。

 僕は慌てて背中から棒を取り出し、飛んでいくタマの背中目掛けて、棒を扇風機の羽の様にぐるぐると回した。

 一か八かだったが、タマの上昇する速度がグンと上がった。


「きたニャー!」


 タマの回転速度もグングンと上がる。

 ボストカゲまでもう少しだ。


「行けーー!!」


 地上のみんなが一斉に叫ぶ。


真爪回転しんそうかいてんネコぱんち!!」 


 タマとボストカゲの体が交差する。

 タマはそのまま上昇を続け、しばらくすると回転を止めた。

 

「ギャ……、ギャオオオォーン!」


 ボストカゲの体から鮮血が飛び散り、そして地面へと真っ逆さまに落ちていった。

 ワンフーは落ちたボストカゲへ真っ先に駆け寄ろうとしたが、フーに様子を見るように言われ立ち止まった。


「ピクリともしませんね……」


 慎重に近づくフー達。

 ティグがお玉でツンツンしたが、ボストカゲは全く動かなかった。


「ニャニャニャニャニャー!」


 すると手を振り回しながら、今度はタマが空から落ちてきた。

 ティグはそれを見て大混乱だった。

 そういう僕も同じ様にあたふたとしていた。


「落ち着け!」


 レサに頭をポカリと叩かれる。

 お陰で冷静になって上を見ると、フーが落ちてくるタマを優しく抱きとめた所だった。

 タマを抱えて、フワリと空から着地したフーは、まるで聖母の様に神々しく見えた。


「タマさん、素晴らしい技の切れ味でした」


「アムオネーさんとの特訓の成果ですニャ!」


 フーに抱えられたまま、タマはパチリとウインクして見せた。

 ティグの目がハートになっていたのは言うまでもない。


読んでいただきありがとうございます。


フェリダエボストカゲ倒しました。

タマの成長を感じます。


次回は獅子爪牙拳に到着です。



『ブックマーク』と『いいね』もよかったらお願いします。

評価もして頂けたら嬉しいです。


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ