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ネコジャRUSH!   作者: ジョン・道
第一章 転移と出会い〜フェリダエ武獣研鑽会まで
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第十七集 再訪、豹猟拳ニャ!


フェリダエオオトカゲの襲撃から数日後、ようやく豹猟拳の里へと辿り着いた。

 あの後、太った体やヒゲは丸一日経って元に戻った。


「タマが初めて太った時は、すぐに治まったのにね」


「あれは今思えば警告だったニャ……。

 むやみに食べたらこうなるから気をつけるニャー、っていう警告ニャ。

 初めてだったから大目に見てくれたのニャ」

 

 それだと獣総栄食に意思があるみたいになるけど……。

 でも、もしかしたら神様の仕業かもしれない。

 

「うん。

 タマの言う通りかもしれない。

 とにかく今後は気をつけよう」


「ニャ」


 豹猟拳の里を歩いていると、しばらくして武獣家の集団がこちらへと向かってきた。

 その先頭にいたのはゲパだ。


「ゲパさん! お久しぶりです」


「元気そうで何よりですニャ!」


 声をかけるとゲパは驚いていたが、すぐに笑顔になった。


「本当にエノ殿とタマ殿でしたか!

 いや、里を巡回していた者がお二人に似た者を見かけたと言うもので。

 こうして確認に来た処だったのです」


 そう言って笑うゲパと抱拳礼を交わす。

 挨拶が終わった所で本題に入る。


「今回は、武獣家の交流会が正式に行われる事になったので、その案内をお持ちしました」


「おお!

 流石、フー様!

 こんなに早く実現に漕ぎ着けるとは。

 リバ様もお喜びになる!」


 目を輝かせるゲパにタマがそっと告げる。


「それとちょっとお願いがあるニャ……」


 タマが遠慮がちに言うと、ゲパは少しだけ不思議そうな顔をした。

 が、またすぐに笑顔を見せた。


「お二人の頼みなら豹猟拳一同、喜んで協力しますよ。

 とにかくまずは道場の方へ」


「お願いします」


 ゲパの案内の下、チーター達に混ざって豹猟拳の道場へと向かった。


「あれー?

 タマとエノじゃん!

 どしたの? お前ら!」


 道場に着くと、すぐにリバと会えた。

 今回は何処にも出かけていなかったようだ。

 相変わらず女神のような容姿だった。

 口調も相変わらずだけど。


「リバさん! お元気そうですニャ!」


 タマが嬉しそうに尻尾を振りながら言う。

 タマはリバの事が気に入っているようだ。


「あったり前じゃん!

 元気も元気!

 で、何の用だよ?」


「武獣家の交流会が実現することになりましたので、案内をお持ちしたんです」


 リバの目が一瞬点になる。

 でも次の瞬間、とびっきりの笑顔を見せるとその場で大きくジャンプした。


「やったー! 流石フー!

 やったーー!!」

 

 子供のようにピョンピョン飛び跳ねるリバ。

 周りのチーター達はその様子を微笑ましそうに見守っている。

 女神のような見た目に乱暴な口調。

 加えて子供みたいな無邪気さも兼ね備えているのか……。

 なんて魅力溢れるチーターなんだ!

 でも、リバ♡と書いたハチマキなんて頭に巻いたら、多分ぶっ飛ばされる。

 僕はただのヒトだから、それは命に関わる。

 そう思うと冷静になれた自分がいた。


〈危なかった。やはり命には変えられない……〉 


 心の内で葛藤する僕を見て、タマは不思議そうにしていた。


「ありがとなー!

 わざわざ知らせに来てくれて!

 疲れただろ? ゆっくり休んでいけよ!」


 リバはかなり上機嫌だった。

 そんなリバにゲパが声をかけた。


「リバ様、タマ殿は我等に何やら頼み事があるそうです」


「頼み事〜?

 そんなの何でも聞いてやるよ!

 言え言え!」


 リバはそう言うと、腰に手を当て高笑いをした。

 タマがリバに向かって言う。


「実は、ゴウリ様の処に行きたいので、誰か大猩拳の森まで案内してくれないかニャーと思いニャして……」


「え? ゴウリ?」


 ゴウリの名を聞いた途端、リバは近くにいたルートの背中に隠れた。

 必死で小さくなってる姿は、いつもの感じとのギャップもあり、殺人級の可愛さだった。

 手の甲を千切れるくらいに抓って正気を保っている僕を、タマは呆れて見ていた。


「エノは何をしてるニャ……」


「こうでもしてなきゃティグ化してしまう……」


「何をバカ言ってるニャ」


 そうこうしているうちに、リバがルートの背中から出てきた。

 既にいつもの感じだ。


「別にいいけどよ、何でゴウリの処なんかに行きたいんだよ?」


 リバの言葉を聞いて、僕はカバンからフーの手紙を出しリバに渡した。

 リバは封を丁寧に破った。


〈そこは丁寧なんだ……〉


 リバはその場で手紙を読むと、驚いたような顔でタマを見た。


「アムねーちゃんが言ったのかー。

 仕方ねーなー。

 なぁ、ゲパ?

 誰か大猩拳まで案内出来る奴いなかったっけ?」


 聞かれたゲパは不敵に笑った。


「リバ様、エープの案内なら最適な者がおります。

 まもなくこちらへと現れるでしょう」


 ゲパがそう言うと、急に道場の外が騒がしくなった。

 リバはその物音を聞いて、何かに気づいたようだった。


「そうだった!

 今日はあいつらが来る日か!

 こりゃ確かに適任だな!」


 リバがそう言って外へと駆け出る。

 リバの後に続いて外へ出ると、なんとサルの群団がこちらへ向かってやって来ていた。


「うきょーー!!」


読んでいただいてありがとうございます。


リバはチーター達に愛されています。


次話はアイツが登場です。


よろしくお願いします。

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