第1章:高度成長細胞
2038年9月19日ある科学者が大変なものを作ってしまった。それは、「高度成長細胞」という物だ。どうしてこんなものを作ったかというと、この科学者は植物が人間のように考え、行動し、食糧を調達できないか?と考えたのだ、しかし、この細胞は思わぬ方向に行ってしまったのだ。植物は人間のように「悪事」をはたらくようになったのだ。今までは人間が野菜を食べていたのが、いまでは、食べられるようになってしまったのだ。それが、「食人植物」だ。
それを食べた一匹の犬がいた。そこから犬が突然変異し始めた。背からは不気味な羽が生え尻尾が3本有り、牙がむき出しになり、地獄から聞こえてくるような唸り声を発する犬その犬を人間は「HELLWOLF」と呼ぶ。その犬で育った細胞はウィルスのように動物に感染していった。人間はまだ感染しておらず、その細胞の行きとどいていないオーストラリア大陸に避難し、感染しないようにシールドをはった。
ここでは世界の博士・科学者が集まり話し合いを始めた。
そのとき、最初に口を開いたのは、ジョンソン科学者だった。
「あのHELLWOLFからの感染を止めなくてはならん。なにかいい考えはないか。」
「あの〜」
クリック博士が手を挙げた。
「そもそもHELLWOLFは細胞を食べたからあんな不気味な姿になった。人間がその細胞を食べればHELLWOLFいや、世界の感染動物を倒せるかもしれない。」
「あなたは、馬鹿ですか。」
ライン科学者がいった。続けるかのようにカムイ科学者が、
「人間があの細胞を食べたら、止めるどころか、敵になったらどうするんだ。」
「いや、それはない、なぜなら人間には、多少の知能があるからな。」
ジョンソン科学者がいった。
カムイ科学者がこういった。
「だ、だれが細胞を食うんだ。」
「私が食べよう。」
直弥科学者がいった。
「私が作ったんだ私が止める。」
そういって細胞をもってこさせるようにいった。
「ふぅ〜」
細胞が肉の塊のように出てきた。それをフォークで刺し口元まで運んだ。
ゴクッ
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
叫び声が10分〜20分の間響いたあと科学者達が集まりどうなったのか見に行った。
「だ、大丈夫かな。」
心配するかのようにちょっとずつ扉へ進んでいく。
扉の前にさしかかった瞬間。
ダンッ
扉が思いっきり開いた。
皆は息をのんだ。なんと、とても醜い姿になっていたのだ。
目ん玉は飛び出て、肉体からは、鱗のようなゴツゴツしたのが生え、唇は耳元まで裂けていたのだ。
「ががみをぐで」
舌は2つに裂け、滑舌が悪くなっていたのだ。
一人の助手に鏡をもって来させると、その助手がモンスターと言っても仕方ない直弥科学者を見ると思わず「か、怪物だ!」と叫んでしまったのだ。
その言葉に、動揺してしまったのか、すぐさま鏡をとると自分の手で顔を触り始めた。
鏡を置くと外への扉に歩き始めた。
「そ、外へ行くのはまだ早い、作戦を立てましょう。」
そう言ったのは、ジョンソン科学者だった。しかし、直弥科学者は、
「いや、私の存在は危ない。早めに外へ行った方が良いと思います。それに、誰かを傷つけてしまいそうだ。」
「それは、どういう意味だ?」
と、カムイ科学者が聞く。
「この細胞のせいで体が言う事聞かないんだ。」
そして直弥科学者がHELLWOLFの様な不気味な羽を生やし、飛び去った。