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ギミカル・プラネット  作者: 池森亮
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プロローグ

 誰もがいずれ起こるだろうと予測していた世界大戦が勃発してから、争いの舞台が銀河系全土にまで及ぶのに、そう時間はかからなかった。そして超科学文明によるぶつかり合いは、それまで禁忌とされていたクローン技術や生物兵器の多用など、社会的な倫理をたやすく瓦解させてしまった。


 それと同時に両勢力から生まれる無限の物理兵器によるスペースファイトは、宇宙空間に無数の精密科学兵器の残骸で溢れさせた。


 戦況は時が進むにつれ混乱を極め、当初ははっきりしていた帝国軍と共和国軍という勢力区別は徐々に曖昧なものとなり、やがて戦争に参加する人間の大半が戦争の明確な理由を見失っていった。そのために大規模な侵略や抗争はひとまず収まったものの、小さな火種はあちこちで常に熱を帯び、宇宙規模の冷戦時代(cold war)が始まった。


 早い時期に共和国軍側についた日本国は各首脳国への支援の傍ら、宇宙全体に散った兵器の回収に力を注いでいた。


 しかし再利用できる兵器を探していた日本軍は訪れたとある無人惑星で、信じられないモノを目撃する。敵軍の攻撃によってシグナルが破壊されるも、生き残った数多くのAIシステムを積んだ兵器が自己再生プログラムによって機体を再構成させ、その惑星に順応・・・つまり野生化してしまっていたのだ。


 調査した結果同様の事態は他の未開拓惑星で大量に起こっており、それによって人間の行動範囲はおのずと狭められていった――


 SE24年、共和国・帝国両軍はその野生化した兵器達の総称を一貫して呼称する声明を発表した。

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