オーナーは目が悪い
建物の5階付近走り逃げる星野巡査部長。キサラギ警部が囮になる代わりに組織へと向かう先中である。当のキサラギ警部は自身も強化剤を使いオーナーとの戦闘をしてる真っ最中であった。
キサラギ「クソが、クソが、クソが、クソが、クソが、クソが!」
何度も何度もオーナーに向かって放たれる拳。
キサラギは最初はヒョロりとした体型の優男であったが今はボディービルダー顔負けのガタイに体に似合わない豪腕をしていてオーナーをひたすらに殴りつける。
オーナー「あー、つまんないなぁ」
銃声の音。オーナーが一言つぶやくとひとつの銃声と共にキサラギはよろめき腹から血を流す。
キサラギ「な、がはっ、」
血を吐き何が起きたのか確認するキサラギは奇妙なものを見つける。オーナーの右手が変形しているのだ。黒くスライムのような液体でもあり個体かのような物には銃口が着いていた。
オーナー「あら?もしかしてこう言うのは見るのは初めて?もしかしてデスクワークしかしない軟質育ちなのかな?」
キサラギは、煽られてるのは分かっているものの奇妙な光景の前に呆然とするしか無かった。
オーナー「生態銃とか、珍しくはないでしょうに。まぁ私のは違うんだけどね?」
オーナーが、右手をキサラギに向けると普通の腕に戻り何も無い空間から眼鏡を生み出す。
眼鏡をかけるとオーナーは
オーナー「いやぁ、私目が生まれつき悪くてねぇ眼鏡かけようにも素顔われる訳には行かないしさ普段はガスマスクに度が入っていて見れるんだけど」
オーナー「こうしてガスマスクが壊れると眼鏡掛けないとだから困るよねぇ?」
突然の世間話にキサラギは困惑を隠せない。その様子を気にせずオーナーはキサラギの顔を凝視する。
オーナー「顔見られたから殺させてもらうね?元からそのつもりだったけど」
その一言をはなった瞬間オーナーは目を見開く。
1秒ほど経ったあとキサラギは膝から崩れ去る。もはやその物体をキサラギと分かるものはいないだろう。強化剤で筋肉が異常に発達した肉体に頭が無い死体だ。DNA検査でもしないと見るだけでは無理だろう。
オーナー「ふぅ、少しは楽しかったかなぁ強化剤の調査もできた。まぁ、改良点はまだまだあるけど」
オーナー「さてさて星野元巡査部長」
オーナー「今、行くからね♪」
その日、とある建物は立ち入りを禁止される事になった。建物内部は大量の死体に血でまみれていたからである。