そのウサギ商売人なり
とある廃墟の中で机に向かい合う2人の男女
女は椅子に座り机に足を乗せて札束の数を数える。女はガスマスクをつけ服はスーツを身につけていたそのガスマスクにはうさぎの耳が着いており一見ふざけているような格好であった。
男は渋い顔をしながら同じくスーツをみにつけていた。
女は嬉しそうな声で話し始める
ガスマスクの女「ん〜♪いいねぇいいねぇ♪
ちゃんと1億あるよ、よく集めたねぇ?」
男「当たり前だ我々はそろそろ本格的に動かなければならない。その為にはそいつが必要なんだ」
ガスマスクの女「ふーん、そんなの若いやつに任せればいいのに」
男「そんな事だと!」
男は机を殴り怒りをあわらにするプライドを踏みにじられているような気分であろう。
ガスマスクの女は気にもとめず札束をアタッシュケースに詰め直している。
ガスマスクの女「ふ、そんな怒ることかしらねまぁいいわ私はお金を貰ったし「そいつ」あげるわ」
女は首で机に置かれている別のアタッシュケースを示す。男は怒りながらもアタッシュケースに視線を向け奪うかのように取る。
男「本当にコレで「例のヤツ」になれるんだろうな」
ガスマスクの女「なれるなれる、ちなみにそれ誰かに取られないようにね?「そいつ」流出するとやばいからさ」
男はアタッシュケースを掴みぶつくさと言いながら去って行く。男は廃墟から出るとポケットからスイッチを取りだしそしてそれを押し呟く。
男「我々の計画は誰にも邪魔はさせない。それはお前もだ」
轟く爆音と共に廃墟はただの瓦礫の山へと変わる。