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第6話 彼女の名前は…

「どうだった?」

と聞いてきた彼女に、大コケした自分の話をしたかったわけでも、隣のルイとかいう奴の話をしたいわけでもなかったため、俺は

「どうも」

と平坦に言ってみせた。


彼女は察したのかわからないが、俺の隣のテーブルに座った。


自虐するにはちょうど良く時間がすいているので、机に突っ伏したまんま彼女の居ない方のテーブルを見つめる。


元の世界では「俺は誰よりも強い」とかいう妄想に一切の疑問を持たずにあるもの片っ端から見下していたが、今はどうだ。

俺よりも強い奴があんなに調子に乗っているのにとても俺はイライラした。

あいつはきっとギルドのコネだろうとか、あいつは見かけ倒しでどうせ戦いは出来ないだとか、しかし、自虐する俺は次々と言い訳のような理由を納得しようとして、余計に自虐している。


脳の傍らでそんな下らないことを考えるのは無駄だと、なので理解もまだしていない疑問の数々を整理しよう。


まずは彼女だ。外観から彼女は身長的には俺より頭一つくらい低く、160cmくらいだろうか。しかし、外に出て分かったが彼女でもこの世界的には普通か少し背が高いくらいで、逆に異世界人の俺は文字通り身長では頭一つ抜けていた、身長は。

次に服装だ、金属と布でできたいかにもな装備だが、ファンタジーとはいえこの世界は現在進行形で人が動き回る現実の世界だからなのか、結晶が散りばめてあるとかではなく、モンハンの初期装備のようなイメージだ。

そういえば、彼女は俺にこの世界について何故知っているのだろう。無難に考えるとなんかの魔法的な奴で、俺の元の世界について知っているのだろう。ただ、そうじゃ無さそうな気がする。只の勘だけど。


そういえば、彼女の名前を知らない。彼女は俺の名前を知っているが。ちょうど隣にいることだし、聞いてみようか。


突っ伏していた体は重くヒビが入るように痛いが両手で持ち上げて、隣のテーブルを見てみる。

彼女はいた。頬杖をついて外を見つめるその姿は、まるで翼を広げていない孔雀のような飾らない美しさだった。

思わず、目の前の光景に思考が停止してしまう。


「名前でしょ、質問したいのは。」


彼女から質問されてしまった。

「あ、はい」

とほとんど自分でも聴こえないくらい小さな声を出してしまう。しかし、そんなことは気にせず彼女は続けた。


「改めて自己紹介しましょう。私は アリサ・サクラ、よろしく。あなた、仲間いないでしょ?これから依頼一つやるからよろしく。」


「え、あ、よろしく…」


アリサ・サクラか…サクラ…

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