女神、流します(どっちかというと流されます)
やっばいもう月変わっちゃいましたね…。
拙い文章ですが、よかったらお付き合いください。
アクアとヴェルヌが身を清めている間、ノーティリウスは散らかっている部屋の片付けを進めていた。
「まったく、相変わらず整理整頓は苦手みたいね。こんなに散らかして…」
確かにアクアは基本的に片付けをしないので常に汚い部屋ではあるのだが、今のこの惨状はノーティリウスがドアを蹴破ったためであることは言うまでもない。
「アクアはいい子なんだけどやる気の振り幅が大きいのが欠点よね…、まぁそれ以前にバカではあるけども…」
独り言を漏らしながら床に散らばった衣服を畳みつつ重ねタンスへ収納。食器は台所へ、その他日用品は机の上に置いて後回し。
ノーティリウスは黙々と部屋を綺麗にしつつ今後の動向を考えていた。
ティーラはともかくフローの行方が全く掴めておらず捜索に関しては手詰まりの状態であった。
ティーラの捜索にヴェルヌの部下を送ろうにも捜索対象に問題があるのでノーティリウス自身が出向く必要がある。またフローに関しては情報が足りずに捜索範囲が絞れずにいる。
「とりあえずアクアと一緒にティーラをさっさと連れ戻してフローを探さないと忙殺されそうだわ。女神だから死なないけど」
ティーラが戻ってくればその力でフローの動向も掴めるかも知れない、と一縷の望みを支えに今は目の前の作業をこなしていく。
一方その頃アクアとヴェルヌは風呂を満喫していた。
「アクア様、かなり汚れてらっしゃいますがどのくらい放置されてたんですか?」
「ん~…、多分1週間くらいかな…」
「もう…権能で身を清められるとは言ってもやはり毎日お風呂に入らないと汚れが溜まってしまいますよ」
「そこは、ほら。いつもノーティがやってくれるから」
「いつまでもノーティリウス様に甘えていてはダメですよ、最近はただでさえ忙しいんですから」
アクアは今でこそグータラな印象を持たれているが、実はノーティリウスが世話を焼きすぎた結果がこれなのである。
ノーティリウスもアクアもその事実に気がついていないし、当人同士が幸せならそれで良い、というのが周りの意見だった。
「……私も、ノーティの枷になりたいわけじゃない、から。ティーラとフローが帰ってくるまでは、頑張る」
「それを聞けばノーティリウス様も安心なさるでしょう」
アクアも別にノーティリウスに迷惑をかけたいわけではないし、感謝はしているのだ。
ただやりたいことが最優先なだけで根はそこそこ真面目で優しい、そんな女神である。
一言で言うなら、気まぐれ女神とはノーティリウスの評価。
「ノーティ、喜んでくれるかな?」
「ええ、もちろんですよ。私も嬉しいですよ。アクア様が戻ってきてくれて」
「ありがと、ヴェルヌ。これからも、よろしく」
「はい、こちらこそよろしくお願いいたします」
そんな会話をしているうちにアクアの身体は綺麗さっぱりになった。
正直話が思いつかない…。
でも続けます。