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転生だって楽じゃない!  作者: ムニエル
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女神、働きます(働かない者もいます)

設定とか正直固まってないけど書かないと忘れそうなので書きました。

過度な期待はしないでください。

女神は疲れていた。

どこで広まったのか、知れられてしまったのか。

死んでも転生して異世界に行けると知って今の自分に絶望した若者たちが次々と転生を望み死んでいく。

「あーもう次から次へとキリがないわね!根性無しの癖に要求だけは一丁前なんだから!」

「口より手を動かしてください!書類審査終わってもまだお仕事残ってるんですよ!」

「ていうかアイツらは何やってるのよ!?私元々3バカの総括が担当だったでしょ!?」

「フロー様は行方不明!ティーラ様はバンダブへ転送されてそのまま帰って来てません!」

「アクアはどうしたのよ!」

「着拒されました!!」

ここは天界の一歩手前、転換天と呼ばれる場所である。天寿を全うできなかった者の中で犯罪を犯さなかった者たちだけが導かれる、報われなかったものへの救済地点。のはずだった。

元は女神3人ティーラ、アクア、フローとそれを統括する一人の女神ノーティリウス、それを補佐する天使ヴェルヌの5人でも暇なほど仕事は少なかった。

はずなのだが。

「とりあえず今日の仕事終わったらアクアを探すわよ!」

「わかりましたから次の転生者達をさっさと送り出してやってください!」

「仕方ないわね…仕事は仕事だものね…」

溜息をつきながら立ち上がったノーティリウスと同じく疲れきったような目のヴェルヌは転生希望者たちの待つ広間へと向かった。


「不慮の死を遂げた若者たちよ、君たちが望むのであればいかなる世界にでも転生させましょう」

先程まで荒れていたのが嘘のような神々しさは腐っても女神である。

若者たちからの歓声が上がる。やはりこの年頃に転生というのはロマンらしい。

「では、名前が呼ばれたら輪廻の部屋へ来てください」

(死人の呼び上げは任せたわよヴェルヌ)

(承知しました)

「ではまず佐藤和寿(さとうかずとし)さん、輪廻の部屋へ」

「はい」


「佐藤和寿です、享年20、生前は普通の大学生でした」

「ええと、死因は…ショック死?」

「…はい、お恥ずかしながら…」

「……。ま、まあ誰だって驚くことはありますよね…。ああ、そうでした。転生先と持ち込むギフトは決まっていますか?」

「あ、はい。このバンダブって世界で」

「バンダブ…」

(そう言えばあのバカが転送されたのもバンダブだっけ。……思い出したらなんか腹立ってきたわ)

「はい。……何か不都合でもありました?」

「あっいえ気にしないでください、わたくしごとですので。ギフトの方はどうしますか?」

「あー、なんか適当に女の子でも…ダメですかね?」

「いえ問題ありませんよ、では今から貴方をお送りいたします。ご要望の女の子は現地で確保しておきますので」

ノーティリウスが空中に陣を描く。それは和寿を囲むように移動し光を放ち始めた。

「それでは、良い人生を」



「次、葉月昴(はづきすばる)さん」

「はい」


「葉月昴ですっ、ええと歳は18。高校生っす」

「はは、死んだというのに元気ですね。元気は良い事です。死因は事故死ですか、またよくある死に方をしましたね」

「はぁ、すんません…」

「いえ、責めているわけではないのですよ。ここに来る人達はだいたいそんな感じの死に方ですので」

「はぁなるほど」

「さて本題に入りましょうか。転生先とギフトを選んでください」

「レジーロに、不死身の体を」

「不死身、ですか。ご要望とは少し異なった形になりますがよろしいですか?」

転生を生業とするノーティリウスだが不死身というのはいささか以上に難しい。そも肉体への干渉はティーラの得意とするところであり、ノーティリウスは専門家ではなくあくまで魂の浄化と定着が主な仕事だった。

それを抜きにしても輪廻を歪める原因になりかねないので別の能力で代用する必要がある。

「抽象的ですが結果的に死ななくなる、くらいの能力にダウングレードしちゃいますけど大丈夫ですか?」

「まぁ多分大丈夫かと…」

「では、お送りしますね。お気をつけて」

こうして本日2人目の転生者を送り出した。

残る希望者は約50人。

(今日も長い1日になりそうね)

あれほどまともに仕事をしていなかった3バカでもいないよりはずっとマシなのだと、この時ノーティリウスは思った。

女神の名前はあれで良かったんですかね…。

文章の構成とか描写とか物足りないですがそこは初投稿ってことで何卒よろしくお願いいたします。

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