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雲は綿飴のよう 共通①
――あれはなんだろうか?
ああ、真っ赤に熟れたアプリアの果実が地に落ちているのだ。
「……クレア・モークさん」
――ぐしゃり。
直接耳には聴こえていないが、それを観たらそんな音が聴こえた気がした。
「起きてフィンカナ、パルワー先生が青筋立ててる」
隣の席の友人ゼルキィが私の右肩を揺らし起こした。
「え!?」
「授業を聴いていませんでした?」
「すみません」
「ではもう一度問いますが、かつて内乱により滅んだとされるバロビニアン、現在はディーツの一族が大半を閉める星の名は?」
「大惑星ジュプスです!!サニュに継ぐ領地の広大さを持ち、宇宙の中心にあり別名はセンタースター。星民は大柄で多民族的です」
「よろしい」
―――なんとかなった。