バトルリカードZ 共通① 装置の故障
「はー今日は豊作だったのである……」
「そうだね、あ頼まれたのこれでよかった?」
今日は魔法学園も休みなのでの同じクラスの友人のクレア・モーク=フィンカナと共にオタク系イベントに参加した。
「ありがとうフィンカナ」
普通に買ってきてくれたので感謝している。
イベントのグッズを一人では回れないので頼むだけなのだが万年暇だと噂のアクアルナにも頼むか迷ったが没落貴族でお金を無心するかもしれないから同じクラスでも頼まなかった。
サイバー星人の私は貴族制度廃止星治改革で平民となったが仮想コエマドゲルポ通過で儲けているため裕福だからいいが目的のアイテムを買えないと困る。
「さて荷物を自宅に転送して」
「あ、綿飴屋!!」
彼女は雲の魔法を使う為、綿菓子が好きらしいけど買うのを止めてしまった。
――たぶん今日は私の大人買いに付き合うだけだから荷物を一切持ってないと思う。
「タブレッティオとか置いてきてるんでしょ、綿菓子代なんかで申し訳ないけど、今度上乗せするから」
私はリアル硬貨を店員に弾いて綿菓子を渡した。
「ええっそんな大した量じゃなかったし。……ありがとう!」
「いいってそんな感謝しなくても」
150ゲルポの綿菓子がそんなに嬉しいのかな。
「そういうのは値段じゃなくて、なんていうかな……」
「高い物より手作りのほうが嬉しいっていう感じ?」
私は安いのより高い物のほうが嬉しいけど、気持ちがどうとかいう一般論は聞く。
「もう時間もアレだし公共転送装置まで一緒に帰らない?」
私はこの後プレミアショップいくけど、オタクじゃない子を付き合わせるのは申し訳ないし。
「うんじゃあまた明日~」
「バイバイ」
装置に入ってエリアをサイバーに指示する。ショップには装置はないので星についたら徒歩だ。
「あれ?」
指示と違う場所に着いている。
「まったく仕事サボッたな!」
知らない星の転送装置に乗るが無反応だ。
「すみません、ここどこですか?」
各星にいる窓口の受付け人にたずねた。
「ここはシャープナーバ星です」
ここはあまり評判がよくない星だ。
むかし歌姫が人気出すぎて政治介入を恐れた皇帝が歌を禁止していたという。
「なんか転送装置が作動しなくて……」
「ではすぐに係員を呼びます」
どうやらこの星の電力不足問題でサーバーダウン中らしい。
私はあまり魔法が得意ではないので転送魔法や非行はできない。
宇宙船を呼ぼうにも、電子機器が通用しないので現地調達するしかない。
「申し訳ありません!復旧は明後日頃には出来ると思います。しばらく観光に行かれてはいかがでしょう」
「そうですか、わかりました」