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海の見える街  作者: kyo
第1章〜故郷〜
9/21

過去

「いやー助かったぜ?今日は俺が久々に腕を振るうからいっぱい食ってくれ!」


掃除もひと段落し、夜京介はみんなへ夜ごはんを作っていた。


「しかし落ち着くな。それにこの豪華な飯!京介、お前東京でいったいどんな生活してたんだ?」


「それは私も気になるかな?ちなみに私はほら…男の子苦手だから女子校で吹奏楽続けてたんだよ!でも、このままじゃダメだってわかってるし、建也くんとみのりんがいるならって事で思い切って未来大に行く事にしたの。あそこにはいろんな選択肢があるから」


「ほんとこんなごはん出されたら自信無くすわ…私は商業に行ったんだ。このご時世パソコンは使えてたいしそんなレベルも高くないから家の手伝いも出来たしね。お姉ちゃんもいたから」


「お姉ちゃんって沙耶さんか?元気か?そういや家にいないみたいだが…」


「今はみのりの両親と旅行中なんだとさ。みのり同窓会があったから残ってくれたんだよ…悪い事したな…」


「そんな事ないわよ。誰かが店見なきゃないし、みんなに会いたかったのは事実だし結果お姉ちゃんより先に京ちゃんに会えたから自慢できるし。現にもうメールでしてるし。お姉ちゃん悔しがってわ。最高ね」


「お前も京介に似たな…おっと、おれは工業にいたんだ。まぁ家も近いし資格もいろいろ取れたからな。」


「へー?お前ら別々だったんだな?」


「まぁちょいちょいあってたけどね?でもやっぱ京くんがいないし…中学では3年間同じだったんだよ?ほんと絆だよねー?」


「まあ私達の話しはまたでもいいじゃない?京ちゃんの話聞かせてよ?ざっくりでいいから」


「話しっても…中学では友達作って部活に打ち込んだ。体力つけたかったからサッカーをしたんだけど団体競技ってやっぱはまれなくてな…まぁあとは男同士であつまって悪い事したり勉強頑張ったり普通さ…」


3人は京介の話しを静かに聞く。


「俺の人生が変わったのは高校だ、特にやりたい事が無かったからとりあえずバイトをしまくった。接客に、技術職に飲食店に農家、思い出せばキリがないがもう一つはまったのがバンド活動だ。最初はモテるタメだったがいつ間にかハマっててな?あとはレース。早々に免許とって乗り回してた。だからバイト代は趣味にほぼかけてた。見た目も今ので落ち着いたのもその時だ。まぁ、恋愛も普通にした。だけどフられる事が多くてな?まぁ、今の話しを聞くだけで不良だろ俺?

勉強も頑張ったが、やはり充実感が無くてさ…そんなこんなでもう卒業って時に爺ちゃんが亡くなった。俺は後悔した。そして…まぁいろいろあって戻ると決めたんだ。そんな時放置してたフェイスブックの友達申請に建也の名前を見つけ今に至るってとこだ…」


京介が語り終えると、ユーリが口を開く。


「いろいろあったんだね…ねえ京くん…今は恋人または好きな人は?」


「まぁもっと詳しく聞きたいけど、私も今聞きたいのはそこかも…」


「何故2人が気にしてるか知らんがいたらここにはいない。」


京介の言葉に2人は安堵の顔を見せる。


「まったく罪な男だな相変わらず…しかし料理も美味いな…そういや明後日もう入学式だろ?つまり休みは明日で最後…明日は四人でなつかしい場所巡りでもしないか?」


「賛成ー!車があればいろいろ回れるし」


「京くんには迷惑かけるけど、私もしたい!」


「いいぞ?俺もまだいろいろ見足りないしな。」


「そうと決まれば飲むぞ〜!」


建也の叫びに四人は笑顔で笑いあう。失われた時間を取り戻すように…

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