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海の見える街  作者: kyo
第2章〜未来大学〜
19/21

いっぱいいっぱい

「それじゃ、皆さん!今日はお集まりいただき…」


「カンパーイ!!」


「っておい!京介!」


「お約束だろ??」


建也の挨拶を遮り、京介は乾杯の音頭をとる。


「しかし沙耶姉もみのりも流石は居酒屋の娘だ。ユーリも絢ちゃんも瑠美も小夏さんもみんな出来る人ばかりだな…東京でもなかなかお目にかかれなかった…」


「お世辞でも嬉しいかな。私はみのりと沙耶お姉さんのお手伝いたまにしてるから」


「私もです。それに、京介くんと違ってお兄ちゃんは料理しませんから…」


「まあこんな時代だから誰もいない時はチャーハンぐらいならつくるが、京介と同じで面倒くてな…」


「まぁ男の子ってそんなものじゃない?最近は以外と男の子の方がやるみたいだけど。草食男子ってやつ?」


「しかし酒も美味いし…最高だな。2人はこの店継ぐつもりなのか?」


「うーん…正直先の事はまだ分からないかも…一応先行では経済取ってるけど、音楽もやっぱ興味あるし…」


「まぁ今は私も分からないけど、料理の道は興味あるかな」


「まだまだ沢山の可能性があるし、きっと見つかるさ…みんなは夢とかあるのか?」


京介は七條姉妹以外に尋ねる。


「俺もまだわからん。今は楽しい思い出をつくりたいな。夢を見つけるための大学だしな」


「私は皆さんの後を追ってまずは未来大合格が当面の夢です!!」


「私もまだぼんやりです…でも、本当に未来大は沢山の選択肢がありますから焦ってはいません」


「私も料理の道に興味あるんだけど、みのりとちがってお菓子のほうが興味あるんだ。あとはお母さんの祖国、ロシアについて学びたいかな…」


「えらいなユーリは…みんなもやっぱいろいろあるんだな…小夏さんは?」


「私も未定かな…でもみんなとの時間も大好きだけど、京介くんみたく外の世界ももちろん見てみたいわ」


「8年か…見ない間にみんな大人になった…俺はみんなから見てどうだ?正直俺もまだ分からないんだ…」


「とりあえず見た目は変わった。でも私の知ってる京ちゃんはいつもバカだけど頼りになって…」


「キーくんは私達の知らない事いつも教えてくれて…」


「京くんはピンチの時に必ず助けてくれて…安心出来て…」


「キョンちゃんは自分の事よりひとの事ばかり気にしてます…」


「京介くんはいつも優しくて…面倒みてくれます…」


「みんなから聞いてた通りの人…」


「京介。これからまた作っていこう。俺たちも今のお前を知らない。だが今も昔も変わらない…俺たちのリーダーなんだよ!」


「みんな…ああ!!俺の知らないお前たちの事、もっと聞かせてくれ!今日は飲むぞ!みのり!ビール!」


「ふふっ、はいはい…」


みんなは京介を中心に笑いあう。そこには昔のようなみんなの笑顔がいっぱいいっぱい広がっていた。

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