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海の見える街  作者: kyo
第2章〜未来大学〜
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同級生

side みのり、ユーリ


「てか2人に朝比奈君以外にあんなかっこいい友達いたなんて聞いてないんだけど!?」


「ほんとほんと!早く紹介しなさいよ!」


建也と京介と別れた2人は女子の中で質問攻めにあっていた。


「あはは…幼馴染なんだけど、昔転校してね…最近また戻ってきたんだ」


「紹介も何も知ってる人もいると思うよ?そうだな…瑠美は知ってると思うよ?」


「ほんと瑠美!?あんたいつの間に…」


「わ、私ですか!?えーっと…すいません、全く記憶にないんですけどー…」


瑠美と呼ばれた少女は困りながら答える。


「まぁ普通はそうよね」


「そうだねー…私達も全く気づかなかったから」


「建ちゃんとも知り合いなんですよね?うーん…建ちゃんはお友達多いですけど、ユンちゃんの男友達ってなると限られますし…」


瑠美は困った顔を見せる。島崎瑠美(シマザキルミ)。小学生からの古い友人で私達幼馴染の親友でもある。ご両親はいい人なのだがとても格式の高い方で、しっかりしつけられている瑠美は普段から敬語で話す。肩ぐらいのボブに綺麗な黒髪。とても可愛らしい顔でずっと人気だった。しかし彼女もまた、京ちゃんがいなくなってから時が止まったままだった。


「ならヒントね?いいヒントと悪いヒントがあるけどどっちがいい??」


みのりはニヤリと笑うと瑠美に尋ねる。


「もう…みーちゃんは相変わらずいい性格してますね?もちろんどっちもほしいです。」


「そこで迷う事なく両方のヒントを要求する瑠美ちゃんもいい性格してるよ…」


ユーリはあざとい瑠美に苦笑する。


「まったく…じゃあいいヒントから。小学生の時、運動会で転んで泣いていた瑠美にかけっこの途中なのに手を差し伸べて保健室まで運んでくれたのは?」


「えっ…?」


「悪いヒントはそうねー…小6の時瑠美が告白されてた時に空気も読まず建也と覗こうとしてたアホは?」


「ちょっと待ってください…そんな…彼は…」


「これは大ヒントかな?私とユーリ、建也の幼馴染でいつもみんなの中心だった私達の…瑠美の大好きだった人は?」


「き、キョンちゃんなんですか…?」


「京くんのおじいちゃんが亡くなってね…そのほかにもいろいろ理由があるって言ってたけど、帰ってきたんだよ!!」


「この間私の家でプチ同窓会やったんだけど、瑠美はお母さんの実家に行ってたもんね?だから、挨拶してあげて?」


「私探して来ます!!」


「ちょっと瑠美!!…はぁさっそくライバルか。ユーリ?私達も行こっか?」


「どうせ同じクラスだからいつかは会うしね?それに、瑠美ちゃんも大切なお友達だから…」


「しっかしほんと女たらしだよ京ちゃんは…今日も飲ませよっか?」


「まったくだよね…私達の気持ちも知らないで。許さないもん!ふふふっ」


2人は笑い合うと瑠美の後を追い教室を後にする。

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